瀬戸際の経営陣
10月7日の河北新報オンラインニュースにベガルタ仙台の菊地社長がクラブ緊急募金に寄付する小さなサポーターに頭を下げている写真 (9月27日のホーム戦)が掲載されていました。
写真上では、菊地社長の後ろにも何人か並んでいたので、役員の何人か参加していたみたいですね。正直、その写真を見た時は何とも言えない複雑な気分。
あの写真はマスコミもネタにしやすいと思って狙っていたのかもしれないですね。
ただ、あんな小さい子にまで深く頭を下げるほど経営がひっ迫していることを訴えたかったんですかね。本当に復活なんてできるのか…。
それに、社長や役員の方々もユアテックスタジアムに来ていたのなら、頭を下げるだけで帰ったのでは「それでは勿体でしょ!」と思いました。
現地まで来ていたなら、試合終了後に債務超過に至るまでの経緯をスタジアムのサポーターに説明すべきだったのではないでしょうか。
「ん~、勿体ない!」
困難な課題
10月6日に菊地社長は、今年度決算で予想される3億5千万円の債務超過を『3~4年で解消する』と表明しました。
また、増資などは行わないで自力での再建をおこなうとのことです。
今年度だけでなく、2018年、2019年と2年連続の赤字決算を出していることも考えると、かなり大胆な改革を行わないととても厳しいのではないでしょうか。
菊地社長は、取締役会において15項目の経営改善策を提案しました。
また、今年度の赤字圧縮策としてユニホームスポンサーの獲得、中期経営ビジョンの早期策定、チケット価格の見直しなどを上げました。
これらによって赤字幅を3億5千万円から3億円に圧縮する予定との事です。
ただ、仙台市は東北を代表する大都市ですが、大企業の支社の割合が高いための大口のスポンサーを探すのは、非常に困難が予想されると素人ながらに思います。
また、チケットの関しては、大幅な値上げだけは断固反対ですね。
国が得意としている財源がないから税金を上げるのと何も変わらないし、一時的に収益が上がっても長い目で見れば減収に繋がるのは明白ですからね。
実際に、ヨーロッパのあるチームがそれをやって逆効果だったという結果も出ていますので。
情報開示
今後は、サポーターにオンラインで経営状況を説明する場を設ける方針も示してきました。
なんだか少し遅かったように感じますが、経営改善に本気で取り組むような姿勢が少し見えてきたような感じがします。
ただ、役員報酬の一部自主返納ですが、10~12月は20%、1月からは10%の減額では、正直インパクトが薄いような感じがしないでもないですが。
そして、あくまでも自主返納・・・。
これも情報開示するのかな。
まとめ
これらの改善策が上手くいけば良いですが、『吉』と出るか『凶』とでるか…。
本当に頑張ってもらいたいです。
そして、クラブライセンスの剥奪という最悪のシナリオだけは回避して欲しいものです。
J1リーグのベガルタ仙台も、何とか連敗脱出が出来ました。
あとは、少しずつ勝ち点を増やして降格圏からの脱出。
我々サポーターは応援します。
頑張れ、ベガルタ仙台!
執筆・まさざね君