仙台短篇映画祭&山形国際ドキュメンタリー映画祭 開催!2025年、東北の秋は映画で満たされる

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こんにちは、ウラロジ仙台のろじうさです。
ウラロジ仙台は「通り過ぎて見逃していた『路地裏』に目を向ける仙台のWebマガジン。仙台で活躍するユニークな人々・場所、ファッション、まちづくりなど幅広い話題を扱ってます。

9〜10月は東北で映画祭が熱い!

秋の東北は映画シーズンまっただなか。仙台・山形、それぞれの街で「映画祭」という文化の厚みを感じられるイベントが続きます。

ショートピース! 仙台短篇映画祭 2025

まずは仙台。四半世紀以上続く「仙台短編映画祭」が今年も9月下旬に開催予定。
短編映画にこだわり続けるこの映画祭は、新しい才能の発見や映像表現の最前線に触れられる貴重な場。仙台の秋を彩る恒例イベントになっています。

開催情報

  • 開催期間:2025年9月20日(土)〜 9月23日(火)
  • 会場:せんだいメディアテーク 7階 スタジオシアター
  • 主催:仙台短篇映画祭実行委員会
  • 共催:せんだいメディアテーク
  • 公式ホームページ:https://www.shortpiece.com/
ろじうさ
ろじうさ
仙台短編映画祭2025でろじうさ的に注目したいのが、短編サイレント映画をたっぷり楽しめる9/22(月)のプログラム!(ただの独断と個人的な趣味だよ!)

9/22(月) 18:00-20:00|アリス・ギイとゴーモン社 20世紀初頭のフランス短編映画集

アリス・ギイのフランス時代の作品を含むゴーモン社提供のサイレント作品。100年以上も前の作品の中で繰り広げられるアクション、コメディ、メロドラマとアイディアに満ちた物語を澁谷浩次さんの解説とともに。映画祭初の平日プログラム、サイレント映画を楽しむ夕べを開催。

フランス/計約50分|作品提供:ゴーモン社

引用:https://www.shortpiece.com/G.php

上映予定作品:マダムの欲望/オペラ通り/催眠術師の家で/世紀末の外科医/全自動の帽子屋兼肉屋/カメラマンの家で/フェミニズムの結果( and more……)

※公式ホームページより開催情報参照

アリス・ギイ(Alice Guy-Blaché) とは?

世界初の女性映画監督として知られ、最初期の物語映画(「La Fée aux Choux/キャベツ畑の妖精」)を1896年に制作したとされます。1896〜1906年の間、ガモン社で唯一の女性映画監督として多数の作品の監督・制作に関わり、初期映像に物語の可能性を切り拓きました。女性として初めて映画スタジオを経営した人物のひとりとしても知られています。

※上記作品のトレーラーはあくまでアリス・ギイの解説+イメージのためにご紹介いたしました。映画祭での上映プログラムにはありませんが、ご参考になれば幸いです。

山形国際ドキュメンタリー映画祭 2025

そして10月は山形へ。世界的にも知られる「山形国際ドキュメンタリー映画祭」が開催されます。1989年からスタートし、いまやアジア有数のドキュメンタリー映画祭。国内外から集まる作品はもちろん、監督や観客の対話が生まれる独自の空気感が魅力的。ドキュメンタリー作品好き必見です。開催地・山形にまつわる映像文化を紹介するプログラムもあるようです!

開催情報

  • 開催期間:2025年10月9日(木)〜 10月16日(木)
  • 会場:山形市中央公民館(アズ七日町)、山形市民会館、フォーラム山形、やまがたクリエイティブシティセンターQ1、旧吉池医院 ほか
  • 主催:認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
  • 共催:山形市
  • 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画祭支援事業)
  • 特別協力:国際交流基金、ユニフランス
  • 協力:国家電影及視聴文化中心(TFAI)
  • 公式ホームページ:https://yidff.jp/index.html.ja

 

ろじうさ
ろじうさ
会場を跨いで、たっくさんの部門+上映作品があるんだけど、ほんの一部タイトルを紹介するね!

ガザにてハサンと With Hasan in Gaza

パレスティナ、ドイツ、フランス、カタール/2025/106分
監督:カマール・アルジャアファリー Kamal Aljafari

ある日見つけたビデオカメラ用の古い録画テープ。再生すると、ガザを旅する自分自身の姿があった。映画作家は、テープの表面に記された〈ハサン、ガザ、2001〉を頼りに記憶を辿り、その旅が、若き日に理不尽な理由で刑務所に収監された折の同房者を探す旅だったことを思い出す。1989年の監房の記憶と2001年のガザの記憶。二度のインティファーダに連なる過去の記憶がガザのいまに接続され、終わることのない痛みを呼び覚ます。不条理を問い歴史の忘却に抗うための思索の旅。

引用:https://yidff.jp/2025/program/25p1.html#t14

対話のゆくえ 京都大学吉田寮 The Yoshida-ryo Dormitory

日本/2025/100分
監督:藤川佳三 Fujikawa Keizo

百年の自治の記憶を宿す日本最古の学生寮。老朽化を理由に退去を迫る大学に対し、場所の存続をかけ、寮生たちは「対話」を軸にその未来を問いかける。

引用:https://yidff.jp/2025/program/25p3.html

※公式ホームページより開催情報参照

この2つの映画祭をハシゴするのもよし、どちらか一方をロックオンして深く味わうのもよし。2025年の東北の秋は、映画を通じて地域と文化それぞれがクロスする季節になりそうです。

ろじうさ
ろじうさ
映画の秋、仙台と山形をまとめて楽しむチャンスだよ〜!一緒にスクリーンの前で旅してみよう!