花です!先月公開した「ARABAKI ROCK FES. 2024レポート|ダイジェスト版」は読んでいただけましたでしょうか!?
今回が本番!ということで当日見たステージ・アーティストの感想を語ります!
お前ら!ついてこいよ!(ライブのMCみたいなこと言ってみたかっただけです)
1日目
写真は初日のタイムテーブルです。
ちなみに会場の配置はこんな感じでした。
▲パンフレットより。
まずはじめに最大規模のMICHINOKUステージへ。
MICHINOKUステージ説明
東北全域の古称、陸奥(MICHINOKU)から命名したARABAKI ROCK FES. 2024最大規模のステージ。
これまで、数々の大スケールのライブが繰り広げられた。
また、一組のアーティストと共に創り上げるセッション企画「MICHINOKU PEACE SESSION」は「みちのく」の風物詩として定着しはじめている。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
川崎町長・小山 修作さんによる挨拶がありました。
https://arabaki.com/news/kawasaki/
挨拶が終わるとすぐにスリーピース・ロックバンド Saucy Dogのライブがスタート!
代表作「シンデレラボーイ」の生演奏を聴けました!
Saucy Dogの演奏の合間、私はオルタナティブロックバンド・鉄風東京を見に行くためARAHABAKIステージを目指し移動を始めました。
ARAHABAKIステージ説明
「荒吐(アラハバキ)族」から命名したステージ。
荒吐族はかつて、岩手県奥州市胆沢区を中心とした
北東北に住んでいたという説が多く、
その祭神を「荒吐(アラバキ)」とし、宮城県多賀城市等、
東北各所に荒吐神社を祭ったという。
荒吐族の思想や文化が岩手県から東北各地へ広がっていったように、
ARABAKI ROCK FEST.の発信源的な意味合いを込め、
玄関口であり各ステージへの中心地点である位置に設けている。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
鉄風東京は仙台を拠点に活動するバンドということで前から気になっていました。
代表作「外灯とアパート」や、私が個人的に好きな「21Km」等を披露。
「ロック」といっても物凄い激しさというよりは静かだけどアツさも感じられ縦ノリ横ノリどちらでも楽しめるライブでした。
MCの時にボーカルの大黒さんが「(今まで)ARABAKIに仙台出身のバンドが出演していなかったのが悔しかった」と涙ながらに話す姿が印象的でした。
その後再びMICHINOKUステージへ。今度は緑黄色社会のライブです。
到着した頃に代表作「Mela!」が聞こえてきました。
そして人気作品『薬屋のひとりごと』アニメOP曲「花になって」も演奏されました。
緑黄色社会のステージが終わり、引き続きMICHINOKUステージでキタニタツヤさんのライブが始まります。
キタニタツヤさんは小学生の頃ARABAKI ROCK FES.に来たことがあり、それが初めてのライブ体験だったとのこと。
「参加者として見ていて思い出であるARABAKI ROCK FES.に出演する側としてステージに立ち、誰かの思い出のひとつになれることが嬉しい」と話していたのが感慨深かったです。
その後TSUGARUステージでサバシスター、BAN-ETSUステージで西川貴教さんのステージを一曲分程度拝見。
TSUGARUステージ説明
青森県北部の呼称「津軽」より命名したステージ。
司馬遼太郎が津軽平野の田園風景を
「北のまほろば」と呼んだ、そのロケーションを求めて
2023年、湖畔の辺りの牧草地エリアへ移設。
時には和やかに、時には力強く繰り広げられるライブは、
青森県の空気のような自然な一体感を生み出す。
本場弘前から毎年登場する津軽三味線「夢弦会」のライブが
情緒を色濃くしてくれる。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
BAN-ETSUステージ説明
荒吐10周年を記念し企画した第6のステージ。
現在、SLばんえつ復活運行中の福島県の観光路線「磐越西線」より命名。
新潟から会津若松、猪苗代湖、磐梯山を越え、去る1974年、日本の音楽フェスティバルのパイオニアと称された「ワンステップフェスティバル」が開催された郡山市へ。
かつて、東北において音楽フェスティバルへ託したロマンに敬意を表しながら、みちのくの空と山、キャンプサイトに囲まれた開放的な空間を目指す。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
人気沸騰中の「Bling-Bang-Bang-Born」を披露しフロアではなくステージを沸かせていました。
そしてマキシマム ザ ホルモンを見にまたBAN-ETSUステージへ……。
ヘドバンあり、モッシュありの動きの激しいコッテリした現場でした!
マキシマム ザ ホルモンの「What’s Up, People?!」と「恋のメガラバ」聴いて爆アガリになるも、この時点でかなりヘロヘロに……。
ちなみにBAN-ETSUステージとMICHINOKUステージは大体移動時間30分なのでめちゃくちゃ体力と時間を消耗しました……。
この後少し休憩をはさみ、MICHINOKUステージではセッション企画「MICHINOKU PEACE SESSION」が。9mm Parabellum Bulletを中心とし、TAKUMAさん(10-FEET)や川上洋平([Alexandros])さんなど、豪華ゲストとのセッションを聴ける貴重なセッション企画です。
特に10-FEETのギター&ボーカルのTAKUMAさんと演奏する名曲「RIVER」のセッションを聴いて感動しました。
個人的に「新しい光」や「ハートに火をつけて」が好きなので聴けてテンションがあがりました。
そして仙台藤崎百貨店のイメージソング「好きさ、この街が※」を演奏していたのも仙台へのリスペクトを感じられて良かったです。
※菅原 進(ビリーバンバン)による名曲。思わず口ずさみたくなるような素晴らしいメロディなので聴いてみたい方は是非藤崎百貨店へ足を運んでみて下さい。
2日目
2日目のタイムテーブルはこちらになります。
▲パンフレットより。
2日目一発目は、ダイジェスト版で紹介しましたSBE!BAN-ETSUステージ2日目のトップバッターであり、オーディションを勝ち抜いて出演権を獲得したというのもあり緊張もあったかと思いますが、最初から最後まで緊張などまったく見せず興奮状態で「Non-Fiction」をはじめとしたアツいロックを披露!
SBEの出番が終わり、次は私の大本命である怒髪天!
怒髪天はヤフーニュースにまでなってしまったシミったれた出来事もあったので少し不安な気持ちでいたのですが、不安を吹き飛ばすぐらい振り切れたパワフルなステージでした!
その後はMICHINOKUステージ付近の飲食エリアで休みながらヤバイTシャツ屋さんの演奏の音漏れを聴いてゆっくり一休み。
▲塩竃ジンジャーエールを飲みながらまったり。暑い日差しの下で飲む炭酸飲料は美味い!
その後会場周辺をうろついていたところ、ダイジェスト版でも紹介したメディアージの漆田さんと遭遇してしばし音楽話で盛り上がりました。その会話の中で、TSUGARUステージに出演する画鋲というアーティストが宮藤官九郎さんがメンバーとして参加しているバンドであることを教えてもらい、興味を持ったのでその足でTSUGARUステージへ。
1バンド1ステージで10曲程度やるのが基本の中、画鋲は20曲演奏するというとんでもないことをやってのけていました(1曲1曲が短いから出来る技!)。
「YouTubeにあげたらコロス」という曲がダイレクト過ぎて最高でした。
MICHINOKUステージでELLEGARDENの「Red Hot」を聴いてすぐHATAHATAステージへ。
HATAHATAステージ説明
秋田県の県魚である鰰(ハタハタ)より命名したステージ。
ステージサイドの桜の木が目印で、気候次第で、桜吹雪とともに
ライブを楽しめることもある。
藤原美幸氏による秋田民謡から始まるプログラムは定番となった。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
そして今回はリハで足を骨折した状態でステージに立っていました。
皆思い思い自由に踊るように跳ねていて唯一無二の空間になっていました。
ARAHABAKIステージではthe pillowsの35周年を記念したライブを披露。
今回私にとって初the pillowsでずっと生で聴きたかった「Funny Bunny」が聴けて感無量でした。
その後MICHINOKUステージで10-FEETによる「アラバキセッション大作戦」と称した数々の人とのセッションが繰り広げられました。
ラストまで観ていたい!という気持ちがあったものの、帰りのバスの都合もあり漫画『フェルマーの料理人』ドラマOP「Re方程式」を聴き終えて帰ることに。
HANAGASAステージ説明
山形県の「花笠祭り」から命名し、2008年より第5のステージとして
誕生した唯一の屋内ステージ。
HANAGASA最大の魅力は、異空間のような、夜の映像世界。
音楽と融合して繰り広げられるビジュアリスト達の映像世界は
山形県の県花・紅花をあしらった「花笠」のように色鮮やかで独創的である。
引用元:ARABAKI ROCK FES. 2024公式パンフレット
そんなしょんぼりした気持ちで会場を出てバス乗り場を目指して歩いていると…
ちょうど「春を告げる」が聴こえてきました!!!!!
山中でのフェスということで、音が反響していたところを通っていたようです。
参加して感じたこと
今までのレポートを読んで伝わったかと思いますが、観たいアーティストほどタイムテーブルが被り全部楽しむと言うのは難しかったです!
しかしながら、そんな中から自分の意志で選び抜くというのは遠足のおやつを決めるようなワクワク感もありました。
また、会場を見渡した感想としては、子供用のイヤーマフが無料で貸出されていたことでスピーカーから流れる大音量から子供の耳を保護する姿勢が見て取れたり、撮影スポットで皆列になって順番を守り前の人の撮影を手伝ったりと協力的で温かいフェスの空間を作り上げている様子が見れて嬉しかったです。
そして会場内では常に音楽が響き渡り、ちょっと気になってたアーティストを気軽に観に行けるというフェスの醍醐味を味わえました。
今は「タイパ・コスパ」が何かと重視される時代ではありますが、たまにはフェスで自分の足を使い、たっぷり時間をかけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ARABAKI ROCK FES.に興味を持つ機会があれば、是非フェスへ足を運んでいただけたら幸いです。
取材・撮影・執筆:花