【週刊少年ジャンプ・ハイキュー!!連載終了】最終回目前!仙台のハイキュー!!オタク、どんな気持ち?【インタビュー】

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ハイキュー!!の連載が終わるってよ

こんにちは、編集長の恐山です。

突然ですが、週刊少年ジャンプで2012年から連載しているバレーボール漫画「ハイキュー!!」が、7/20(月)発売の2020年33・34合併号で最終回を迎えるそうです。

 

「ハイキュー!!」作・古舘春一

週刊少年ジャンプで連載。主人公の高校生「日向翔陽」を中心とし、バレーボールに懸けた青春や熱量を描いたスポーツ作品。

各所に宮城や仙台の地名が登場するなど、宮城にゆかりがあると言っても過言ではない作品。

 

ワタクシ恐山、恥ずかしながら…ハイキューはアニメの最初のあたりを少し観て「面白い!」と思ったものの、多忙でなかなか触れることのできていない作品のひとつなんです。

そこでいっそ、完結を機にハイキュー!!の漫画を読んだり、アニメを視聴したりしてみようかなと思い立ちました。

 

「仙台のハイキュー!!オタク、漫画連載が終わるけどどんな気持ち?」

 

単行本を読んだり、アニメの視聴を始めたりする前に、すでにハマっている人の話が聞いてみたいと思ったので3人のハイキュー!!オタクにインタビューしてきました。

せっかくなので、ひとりひとりの沼ポイントを押さえた「ハイキュー!!履歴書」も作ってみました。

恐山の場合だとこんな具合です。

 

 

にわかなので、この程度にまとまりました。

それでは行ってみましょう!

 

※一部本誌の展開のネタバレがあります。

平気な方のみご覧ください。

 

 ウラロジゆる更新ライター・むかひちゃんの「母親」目線のお話

 

まずは、ウラロジでもライターとして活躍していただいているむかひちゃんからお話を伺います。

 

 

履歴書の時点でツッコミどころが結構あるのですが、いろいろ聞いてみることにします。

私が影山飛雄の母です!息子のこんなところに感動

らむね
むかひちゃんは昔からハイキューの影山飛雄くんを息子って言い張ってたよね。何か、御子息にまつわる良きエピソードなどあれば教えて。
むかひちゃん
飛雄(以下・息子)はねぇ、基本バレーボールのことしか考えていないバカなんだけど…だからこそ、バレーに関しては鋭いことや良いことも言ってくれるんだよね。でも彼は中学時代、バレー部内でワンマンプレーが目立ちすぎて「コート上の王様」と呼ばれて皮肉られていたんだ。
らむね
なるほど。じゃあ、同じ烏野高校の主人公・翔陽や他のチームメイトも手を焼いたんじゃないかなぁ。
むかひちゃん
でも、チーム内で切磋琢磨して高め合っていった結果チームメイト・チームプレーを学んで成長したみたい。そのことがよくわかるセリフがあって、私はそれが大好きなの。

 

一人で勝てないの当たり前です コートには6人居るんだから

 

エースの3年生の先輩に放った一言から、息子の圧倒的な成長を感じたそう。

 

むかひちゃん
もうひとつ、息子自身をそのまんま表しているようなセリフもあるよ。春高の予選で、対戦相手に挑発された時のセリフなんだけど。

 

俺が何かに絶望するとしたら、バレーができなくなった時だけだ

 

むかひちゃん
プレッシャーとか、そういうものに絶対負けない強さを表したかのようなセリフで、すごく好き!

 

ハイキュー!!の漫画連載が最終回を迎えるにあたって

らむね
次号のジャンプで最終回のようだけど、どう?
むかひちゃん
いつか終わっちゃうんだろうなーとは思っていたし、優勝エンドなのか、敗退エンドなのか…いろいろ考えてた。でも、そういうんじゃないラストへの持って行き方が展開されているみたいで。極端にさみしい!というよりかは、皆の将来を見届けて終わることができそうでいいな、と。
らむね
ラストまでの展開で、マイナーなキャラのファンの子は「まだ推しが出てきてなくて不安」って声もあったよ。最終回までに出てくるかどうか、見届けられるかどうか…って。
むかひちゃん
あはは!そうなるよね。漫画は終わってしまうけど、アニメもまだまだこれから続くし、舞台もある。ハイキュー!!自体が全て終わったわけではないから、まだまだ継続して楽しんで行ける作品だと思うよ。

あなたにとってのハイキュー !!とは?

 

「母性」でしかなかったかな(笑)初めて、息子のジャージを洗濯してあげたいと思えた。

今までのオタク人生では無かった目線だと思うの、母親目線。

私が歳を重ねたからってのもあるかもしれないけどね!

 

らむね
最後までママを貫くのかよ!むかひちゃん、ありがとう!

 

さくたけさんの「元バレー部」目線のお話

 

お次はむかひちゃんのご友人のさくたけさんのお話です。

 

 

男性読者の目線も気になりますね。それでは聞いていきましょう!

 

仲間同士で叱咤激励するようなエピソードに震える 元バレー部としてキャラクターと重なる部分も

らむね
さくたけさんはイベント(ハイキュー展など)や舞台などには行かれたことあるんですか?
さくたけさん
いやー、僕は完全に漫画読んで楽しむ派で。何度も反復して読んで、「いい話だなぁ」ってなるのが好きですね。グッズとかも、買わないかなぁ。
らむね
私のお気に入り、烏野高校の月島くんと仲が良い山口くんが推しだと聞きましたが…
さくたけさん
元バレーボール部だったので、山口と自分が被るようなシーンもあったりしましたし、何より合宿の時の話が好きで。月島って、結構ニヒリストというか。過去のこともあり、「たかが部活でしょ?何みんな必死になってんの?どうせ負けるのに?」みたいなスタンスだったんですね。その月島を、山口が一喝するシーンが大好き。
らむね
むかひちゃんもそのシーンお気に入りだと言っていました!結構、ファンの間でもアツくて人気のある1シーンのようですね。

ハイキュー!!の漫画連載が最終回を迎えるにあたって

らむね
ここで本題です。ハイキュー!!の、8年間の漫画連載に幕が閉じるにあたり、感じることとかありますか?
さくたけさん
さみしいことはさみしいんだけど、満足感のある終わり方が期待できる雰囲気で良いな、と思っています。あと、これはちょっとこれはワガママなんですけど…翔陽やむかひちゃんの息子(影山)が先輩としてチームを引っ張るシーンを見てみたかった!(笑)1年生組のなかでは結局、誰が部長になったんだろう?とか、考えちゃいます。
らむね
他雑誌ですが、ロードレースに励む高校生たちの青春を描いた「弱虫ペダル」は1年ずつストーリーが進んでいきますよね。そういう時間の流れだと、より満足度が高まったかもしれませんね。
さくたけさん
そうですね、過程を全部見てみたかったな。あと、最終回以降のサイドストーリーみたいなのも今後展開があったら嬉しいです!

あなたにとってのハイキュー !!とは?

 

「憧れていた青春」です。

山口がピンチヒッターでサーブを打ち、失敗したものの、次の時にはちゃんと決められたとか…

成長を感じられるところもすごく良いです。

俺もこういう風にがんばれたかなー、とか。バレーボール部だったときの目線がなかなか抜けないんですよね。

 

らむね
貴重な男性&元バレー部という目線からのお話、たいへん興味深かったです。これから作品に触れるにあたって、月島と山口の絡みにも注目していきたいな。さくたけさん、ありがとうございました!

 

匿名希望Hさん(女性)の「コスプレイヤー」目線のお話

 

最後に、匿名希望のHさんからお話を伺います。

 

 

Hさんのハイキューとの出会いは「漫画喫茶」。

「これからアニメ化するコミックコーナー」にハイキュー!!があり、手に取ったのが沼の始まりだそうです。

ひょんなことからリエーフ役に コスプレイヤーならではの「スキ」の見つけ方

らむね
本日はよろしくお願いいたします。いきなりですが、この推しの…灰…?
Hさん
灰羽リエーフ(はいば・りえーふ)くんです。ロシアと日本の血が流れていて、ハイキュー!!の中でも数少ないハーフのキャラクターなんです。
らむね
なるほどですね。どんなキャラクターなのか、また、好きになったきっかけエピソードなどを教えてください。
Hさん
簡単に言うと、ちょっと頭よわいというか、ポンコツ系というか。先輩キャラに夜久衛輔 (やく・もりすけ)という子もいるんですが、その先輩に突っ込まれる的な流れが鉄板で。2人は仲がいいんです。もともと私はクールキャラが好きなんですけど、ハイキュー!!ではリエーフ君。とてもアツい展開の作品だからか、読み進めていくうち「あ、この子もなんかいいかも…」と、好みがシフトすることもあるみたいですね。
らむね
キャラクターもたくさん登場するみたいですしね。AKB48はたくさんメンバーがいるから絶対好みの子が見つかるとか、追いかけているうちに違う推しが見つかるとか…そう言う感覚ですかね。
Hさん
あと大きかったのはやはり、ひょんなことからリエーフくんのコスプレをしたことがこの子にハマったきっかけかな。コスプレって、友達や知人と一緒に同じ作品で合わせて着ることがあるんです。配役を決めるとき、推しかどうかではなく身長や顔立ち優先で決めることも多くて。たまたま、私は身長も高いしリエーフくんの衣装を着たんです。コスプレをするにあたって、設定や二次創作を掘り進めて行ったら…意外にもこの子にハマってしまったんです!
らむね
コスプレが入り口なのは面白いですね!普通逆だもの。
Hさん
ただ…昔は彼のグッズはリリースが少なくて。同じ種類のものを何個か買うくらいしかできなかったのがもどかしかったです。だから、ハイキュー!!のグッズの一番くじをロットで購入してグッズをたっぷり手に入れた時はすごく嬉しかったです。ロット買いってオタクの夢ですよねぇ。

ハイキュー!!のコスプレを通して得たもの

らむね
コスプレをエンジョイされていたみたいですが、最初に着た衣装が灰羽リエーフくんだったんですか?
Hさん
いえ、最初は主人公の通っている「烏野高校」バレーボール部セッター・影山飛雄くんの衣装を着ました。友達と「ハイキュー!!のコスをしたいね」となった時に偶然着ることになったのが影山くんでした。
Hさん
ハイキュー!!のコスプレを通して、たくさん友達・仲間が増えました。もともとtwitterで知り合いだった方と、実際コスプレ撮影・イベントのために会う…みたいな。関東に足を運ぶこともしょっちゅうだったので、関東住まいだと思われていたこともありました(笑)

ハイキュー!!の漫画連載が最終回を迎えるにあたって

らむね
本題ですが、漫画連載が終わるにあたりどんなお気持ちですか?
Hさん
そうですね。寂しいのはもちろんなんですけど…リアルタイムで追っていて、最終回を見届けられるのが嬉しくもあるんです。主人公たちは当初ガラケーを持っているとか、時代の描写が結構謎だったんです。でも、ラストが近くなるにつれて舞台が2020年のオリンピックシーズンに近づいて…「漫画の中の世界」が「現実味」を帯びていくんですね。そのリアルタイム感に感動します。これが本誌を追っている「本誌派」の強みかな、と。
らむね
確かに、その展開はコミックスでは得られない感動がありますね。オリンピックシーズンが舞台というのも大友克洋先生の「AKIRA」みたいで…なんだか胸が熱くなりますね!

 

あなたにとってのハイキュー !!とは?

 

まさに「青春」です。漫画自体もアツくて青春…なんですけど、ハイキュー自体が私に青春をくれたんです。一緒に泣いたり、緊張するシーンでは体が堅くなったり…つい感情移入してしまう作品です。コスプレを通して仲間も増えたし。

ハイキューからもらったものは本当に大きかった。私は、ハイキューと一緒に青春をしていたんですね。

 

らむね
自分のことかのようにアツい気持ちでお話に聞き入ってしまいました。作品自体が、本当にHさんの暮らしの一部のような…同じ部活の仲間というような感覚なのかな…と伺いながら思いました。お話していただき、ありがとうございました!

 

ハイキュー完結!だからこそ、これから楽しむぞ

迫る7/20、ハイキュー!!堂々完結です。

 

3人のオタクが熱く語ってくれたので、漫画もアニメも俄然気になってきました。

アニメはまだまだこれから、とむかひちゃんも言っていましたね。

2.5次元舞台の方もこれからどんどん盛り上がっていくでしょう。

皆さんもひとまず、この完結をきっかけに、ハイキュー!!の単行本を「一気読み」してみては。

 

執筆・恐山らむね