2026年6月27日、ライブハウス・SENDAI BIRDLANDでは地元(仙台)で活動する「CONVERSATION ZERO」「ACACIA」のバンド結成20周年を記念したイベントが開催された。
入場特典では20周年記念のミニアルバムが配られた。アートワークは今回the art of losingのkaz(Gt./Vo.)としてライブに参加するOTOTOEの中川和寿氏が担当。
※本ライブ以降、CONVERSATION ZERO、ACACIAのライブにて販売
各バンドのグッズ販売エリアにはミニアルバムのジャケットに使用した原画も展示されていた。
本レポートでは、2バンドと盟友である4バンドたちによる熱い共演を振り返る。
CONVERSATION ZERO
トップバッターを務めたのは主催のCONVERSATION ZERO。
海外のパンク・ハードコアに影響を受けつつ、自身たちによって昇華し、メロディックバンドと称するバンドだ。
▼バンド紹介
石井(Vo.Ba)、佐々木(Gt.Vo)、鬼柳(Gt.Vo)、木戸口(Dr)の4名からなるメロディックバンド
開口一番、「えっちなことしか考えてないバンドCONVERSATION ZEROです!」というユーモアたっぷりの挨拶で観客の笑いを誘う。しかし、1曲目『MY PUNK HERO has been gone』の演奏が始まった瞬間、その和やかな空気は一変。勢いあふれる王道のパンクロックが鳴り響き、一気にフロアをライブモードへと引き込んだ。
1曲目からラストまでの12曲を全力疾走し観客を昇天させるハイテンションなライブパフォーマンスと、軽妙なMCとのギャップも相まって、エネルギッシュな魅力を存分に感じられるライブとなった。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
ZIRASHI
▼バンド紹介
Sawai(Vo.Ba)、Hisamitsu(Vo.Gt)、 Uchimura(Gt)、Tommy (Dr/サポート)からなるハードコアバンド※今回のライブにてDr Tommy氏によるサポートは終了
轟音のような激しいサウンドが会場と観客に響き渡る。事前に彼らの演奏を動画で視聴していた時点で演奏の力強さが伝わってきていたが、生で聴くと想像以上の迫力で痺れた。
フロント3名による魂の叫びのようなシャウトが印象深い。
なお、この日はドラマー・Tommy氏がサポートメンバーとして出演する最後のライブでもあり、節目となるステージにふさわしい、渾身のパフォーマンスだった。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
DETOUR
▼バンド紹介
JUSTICE IKARI(Vo.Gt)、sideo_japan (Vo.Ba)、SANCHEZ(Dr)、TUNE-CHIE BLACKMORE (Gt)の4名からなるメロディック・パンクバンド
日本語の歌詞で歌う彼ら。『don’t turn away 』の中「切り拓くのも、手を伸ばすのも自分しかいない」という自身を肯定し鼓舞する歌詞がとても良く心に残った。ライブで披露された曲『リセット』や『七転び八起き』などのタイトルからもわかる通り「とにかく前に進もう」というメッセージ性のある曲が多く全て聴き終えた頃には心のエネルギーが充電されたように満ち足りた気分になれた。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
BREAK OF CHAIN
▼バンド紹介
DANZAKI(Vo.)、muscle(Gt.)、MAKABE(Gt.)、NO MATTER(Ba.)、DIE10(Dr.)の5名からなるハードコアバンド
『MAKE NOISE』の演奏が始まるやいなや、オーディエンスは次々と両手を掲げ、時には激しいヘッドバンギングで応える。ステージとフロアが互いの熱量をぶつけ合うような光景が広がり、会場全体がひとつの塊になっていく。
ライブハウスならではの距離感も相まって、演者とオーディエンスが一体となって作り上げる空間こそ、BREAK OF CHAINのライブの醍醐味だと感じさせられた。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
the art of losing
▼バンド紹介
anezaki(Ba.Vo.)、kaz(Gt.Vo.)、shinya(Gt.Vo.)、daijiro(Dr.)、kissy(Dr.)の5名からなる90’s emoの影響が色濃いエモバンド
※当日のドラム演奏はdaijiro氏が担当
過去にCONVERSATION ZEROが企画したライブ以来、約2年ぶりの表舞台での出演となった彼らに対して「おかえりなさい!」と労いの掛け声と喜びの混じったファンの歓声。感極まって涙を滲ませている人の姿も見られた。
青い照明に照らされた会場では彼らの優しい歌声と音楽に多くの人が癒されたに違いない。
ラストに演奏された『song still goes on』のタイトル通り、彼らの歌はこれからも続いていく。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
ACACIA
▼バンド紹介
Mabuchi(Vo)、Okajima(Gt)、Watanabe(Gt)、Takahashi (Ba)、Kidoguchi(Dr)
の5名からなるスクリーモ・バンド
スクリーモとは”Scream”(叫び)と”Emotional”(感情)を掛け合わせたスタイルの音楽ジャンルであるということをACACIAと出合ったことで初めて知ったのだが、本ライブで披露した『The ghost of the battlefield』はまさしくそれを体現させた名曲だ。
Mabuchi 氏による叫びと共に哀愁溢れるサウンドの組み合わせがたまらない。

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara

写真:Takumi Aihara
バンド同士の絆と地元ライブハウスへの愛

写真:Takumi Aihara
全てのバンドの演奏を見届けている中で、各バンドのメンバーが、対バン相手のグッズを身につけていることに気づいた。
愛器にステッカーを貼ったり、バンドのTシャツを着てタオルを手に掲げたり。そんな何気ない様子からお互いのバンドへのリスペクトが伝わってきたのだ。
また、CONVERSATION ZERO・石井氏とACACIA・Mabuchi氏は「20年バンドを続けられたのは共演してくれたバンドのみんなのおかげ」と共演者へお礼の言葉を述べると共に、元SENDAI BIRDLANDのサウンドエンジニアであり、今回ZIRASHIのメンバーとしてライブ出演したUchimura氏に対し「レコーディングだけでは無く、内村さんにはたくさんブッキングしていただいて数多くのバンドとの出会いの提供や、バンドの運営の仕方からスタンスを教えて頂いたり、本当に数えきれない程の気づきと成長をいただきました。今の僕らが有るのは内村さんのおかげと言っても過言ではありません」とバンドマンとしての成長を見守ってくれたことへの感謝を述べる姿に20年の時間の重みと信頼を感じ胸が熱くなった。
そしていずれのバンドも地元の老舗ライブハウスであるSENDAI BIRDLANDを「大事な遊び場」と認識し、この場所でライブを続けていきたいという強い想いを発していた。
20年という歴史、そして絆、熱気というものを身体全部を使って堪能出来た素晴らしい一夜の宴。
各バンドは、これからも地元で音楽やライブ活動をしていくので、この機会に是非彼らのライブを生で体感してもらいたい。
会場情報
SENDAI BIRDLAND
所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4丁目2−4 OCEANビル B1F
X(旧Twitter):https://x.com/SENDAIBIRDLAND
HP:https://sendai-birdland.site/top.html
イベントスケジュールはSNSにて随時更新
取材・執筆:花
写真協力:Takumi Aihara




