東北大学 日就寮のクラブイベント 第4回 「CLUB NISSHU」開催レポート 京都大学 熊野寮から応援も

場所

※弊Webメディア・ウラロジ仙台、いつもはこんなかっちょよくレポート記事をまとめたりしないので、今回が特別です。

東北大学日就寮が主催するクラブイベント「CLUB NISSHU」が2024年5月6日(月)に開催された。今回で第4回目の開催となる。CLUB NISSHUでは日就寮の共用部をフロアに、DJとVJが中心となって空間を彩る。京都大学の自治寮・熊野寮からも応援参加があり、エネルギッシュな盛り上がりを見せた。

「一般の方にも寮のことを知ってもらいたい」という想いもあって始まったこのイベントは寮外の学生のみならず、誰でも入場できる。居住空間への立ち入りは御遠慮願いたいが、大人もふらっと入りやすいオープンなイベントだ。

CLUB NISSHU 公式Xアカウント

<日就寮 基本情報>

所在地:宮城県仙台市太白区八木山緑町16-3
ホームページ:https://nisshuryo.fc2.page/

日就寮は学生の手によって運営されている東北大学の学生寮です。

寮費は月々1万2000円前後。365日入寮可能。上下関係なし。畑や音楽室などの広い共有スペースあり。みなさんの入寮をお待ちしております!

引用:https://nisshuryo.fc2.page/

より「クラブらしい」空間・サウンドへ

今回の演者には東北大学オーディオ研究部(O-Ken)をはじめ、京都大学 熊野寮からのDJ出演、VJのOP(卒寮生)も参戦し、賑わいの色がよりカラフルに。4つ打ちのクラブミュージックを中心に、ハードスタイル、オタクコアなども流れ、フロア(共用部)を沸かせた。

熊野寮からはアクトだけではなく、空間や賑やかしのサポートも見受けられた。スモークやミラーボールなどを借り、2023年秋の開催時よりもふらっと入れるよう明るく&空間が大きく見える工夫が凝らされている。主催と来場者だけではなく、自治寮同士がオープンなイベントを通して交わる、貴重なシーンだ。


▲細かな部分でいえば、委員会室の窓口を使ったバーカウンターもちょっとサグい雰囲気に。


会場(日就寮)の居心地のよさも、CLUB NISSHUの魅力のひとつだ。フードの提供もあり、少し疲れたら玄関口で一休みして軽食を食べながらフロアからの音漏れを楽しむのも心地よい。


▲「寮生のつくるごはんはおいしい」と密かに評判の日就寮からはドーナツ、ジャーマンポテトなどの軽食を提供(いずれも非営利価格)。普段の自炊スキルが活かされているか。


▲熊野寮からもボリューミーなサンドイッチの出店があった(いずれも非営利価格)。

イベント開催中、日就寮・寮生のO田さんは「なかなか一般的な学生寮だとこういうイベントは開催しにくい。大学内を自由に使えるとかないだろうし、学生が自分たちでこういう風にやれる余白みたいな機会は大事」とCLUB NISSHUのような場の重要性を話してくれた。

来場者の声

また、寮の共用部をイベントフロアとして活用としているのがCLUB NISSHU最大の特徴ともいえるだろう。

国内外でもOld SkoolなGabbaサウンドを中心に活躍する宮城県在住のDJ・トラックメイカー Dynamax氏(来場者)からは「個人の見解だが、本来はイベント会場ではない自治寮の共用部に機材を持ち込んでパーティを開催しているのはベルリンのレイヴカルチャーが持つ特性と非常に似ている。CLUB NISSHUの本質は『RAVE NISSHU』なのではないか」と現地で感嘆の声が漏れた。

寮生たちの知らないところでクソデカい考察が生まれていたのであった。

参考:「壁崩壊が生んだベルリン・テクノシーン」

Dynamax(https://soundcloud.com/dj-dynamax
(Aoiro Records / Mokum Records / SenDieCity)

1996年生まれ宮城県生まれ仙台育ち塩竃市在住のGabber

オールドスクールながらも近代的なサウンドを取り入れてアッパーなBPMのEnergycoreと呼ばれるガバを独自解釈した楽曲を主に制作している。2023年12月にはドイツのHardcoreレーベル「Gabber Industries Berlin」と「Mokum Records」の合同パーティ「GiB x MOKUM – ’30 YEARS OF GABBER’」にてヨーロッパでもDJを行う。地元宮城県では仙台市にてGabbaサウンドにフォーカスをあてたSenDieCityというパーティを主宰しつつ、海外レーベルとのコラボパーティを行うなど楽曲制作・DJ・パーティ主宰と精力的に活動している。

インタビュー記事:https://note.com/floorarchive/n/ne06e033b1de3

日就寮生によるセミ・オープンイベントへの期待

2022年の初開催から短期間でイベントとしてパワーアップを遂げたCLUB NISSHU。東北大生でなくとも気軽に日就寮へ遊びに来れる機会。ぜひ、今後もお見逃しなく。stay tuned.

 

取材・執筆:恐山R