こんばんは、のちゃです。
ウラロジ仙台では「陰キャなりにキラキラまちづくり界隈に首をつっこんでみる」ムーブを陰キャがゼロから考えるまちづくりシリーズ(略してゼロまち)と題して、2022年の春先から青葉通駅前エリア周辺でのまちづくりの話題を追ってきました。
▲こんなノリで2年間近く青葉通周辺のまちづくりの話題を追っています。
社会実験「MOVE MOVE」が終了してからは、青葉通駅前エリアの動きが停滞しているように見えてしまっている方も多いかもしれません。ですが実は、今も水面下で将来ビジョン検討など、色々なことが進行中。
ウラロジ仙台の今回の使命は、青葉通が今もまだ「MOVE」しているということを皆さんの目に見える形でお伝えしていくことなのです。
今回はそんなこんなで生まれた「青葉通で遊ぼう!」の第3回目の開催レポートです!
今日は「勤労感謝の日」じゃなくて「路上感謝の日」
第3回目の開催は11月23日。この日は暦上は「勤労感謝の日」だったのですが……
恐山R:今日は「路上感謝の日」にしようぜ〜!
編集S:いつも歩かせていただいている路上に感謝しよう的な?
恐山R:そうそう!……それで今回は初心に帰ってプレ開催で歩いた道をまた観察したいと思います!
プレ開催で歩いた道とは仙台駅前のペデストリアンデッキ手前(旧さくら野百貨店・旧EDEN周辺)の道のこと。
のちゃ:でも、同じ道を歩くのってあまり変わり映えしなそうだけれども大丈夫かな?
恐山R:2024年の春先から約半年経って街の風景に変化があるだろうし、前回とメンバーが変わってるので違う視点での発見があると思うよ!青葉通駅前エリアがどんな姿になっても楽しいことを今回証明しよう!!
今回も前回と同様、旧さくら野チームと旧EDEN周辺チームに別れて観察していきます。
そして前回からの変更点として、テーマを絞って路上観察することに!
テーマは佐々木かいお手製の手書きカードをチームの代表に引いていただきます。
今回のチームとテーマはこちら!
チーム・うまのら!〜おれたちの青葉通で馬乗らむ〜(旧EDEN側)
<写真左から時計回り>
卯月(元東北大学 路上監察同好会所属のSE)
池ノ上(東北大学 動く会/立て看同好会)
恐山・R・クロフォード(ウラロジ仙台)
のちゃ(カメラ外/ウラロジ仙台)
チーム名はみんなの名前やハンドルネームの頭文字から。(池ノ上さんは下の名前を採用)
ラノベのタイトルみたいなことと、この日アーケード街付近で馬術場の案内があったことなどから命名しました。
テーマは「明るい」です。
チーム・和音=KAZUNE=(旧さくら野百貨店側)
<写真手前から時計回り>
編集S(ウラロジ仙台)
艶姫猫子(ウラロジ仙台)
佐々木かい(ウラロジ仙台)
厠谷(東北大学 路上観察同好会)
チーム名は旧さくら野側にある某大型ショッピングセンターで使われている電子決済の名前に似てますが、「かずね」なので全くの無関係だそうです(笑)
テーマは「暗い」です。
実は今回のテーマ対比になる言葉を数種類用意していましたが、偶然にも対になる「明るい」と「暗い」が出ました。ちなみに他のテーマはこんな感じでした。
もちろんテーマに縛られずに気になったものは路上観察してOK!
テーマ縛りのある今回どんなものが見られるのか楽しみですね!
路上観察へ出発〜!
今回の集合場所 PARM-CITY131-会議室から青葉通に向かう道中には青葉通地下道があるので、寄り道しながらコースに向かいます。
少し地下道も散策しつつ、早速別れて路上観察するぞ〜!
うまのら!(旧EDEN側/テーマ「明るい」)
恐山R:実は地下道エレベーターの上にカッコウの時計台があるんだよ〜。
のちゃ:ほんとだ!他の出口側のエレベーターにはないんですね。
この時計台は、青葉通地下道完成を記念して1991年に建てられたそう。
恐山R:おそらく昔、仙台駅の目の前にカッコウの歓迎塔があった名残だと思うよ。
〈東三番丁通り交差点〉
のちゃ:足元にステッカーボムあるの珍しいね。
池ノ上:しかもAKIRAのパロディだ。
〈青葉通プラザ前〉
卯月:やっぱりこのオブジェ気になるね。
池ノ上:プレ開催の時も皆さんこれ気になってましたよね。
卯月:この隙間から覗くと赤いランプが点灯しているのが分かるね。
のちゃ:あ!こんなところにオブジェのキャプションがあるよ!
恐山R:え!ほんとだ!!これプレ開催のとき見つけられてないやつじゃない!?ある意味明るいのでは!?
よくよく見てみると、こちらのオブジェは彫刻家・岡本敦生さん作の『地殻体積』というタイトルの作品であることが判明しました。岡本敦生さんはひとつの原石を細かく割った後に再び元の原石の形に組み合わせてつくる『記憶体積』シリーズの製作でも有名なアーティストです。
池ノ上:テーマに沿うようなものがなかなか見つからないですね……。
恐山R:秋だし紅葉とかもいいかも〜。
のちゃ:確かに。でも青葉通はあまり紅葉のイメージないな。
卯月:一本先の広瀬通とかは銀杏が多くてちょっと臭いイメージもあるけどね。
〈ヒューモスファイブ〉
▲かつての仙台駅前周辺の写真や、これまでの年表が追えるような展示になっています。
恐山R:テーマに沿うものがなかなか見つからなくてついペデストリアンデッキの出口下のあたりまできてしまったよ……。
のちゃ:このビルの壁、「心にひびく未来へ!」って書かれてあるし明るいかも?
ここでは昔の駅前周辺の写真や年表が追えるようになっています。
池ノ上:ここで仙台駅前の今と昔を見比べられるのは面白いですね。
和音=KAZUNE=(旧さくら野側/テーマ「暗い」)
一方、旧さくら野百貨店側ルートを進むチーム和音。
著名な某ゲームを思わせる出口から地上へ戻ります。
よく見るとイオンの表記はステッカー。少しだけはみ出している伸ばし棒、一体何イエーが隠れているんだ……。
季節はすっかり秋。足下には落ち葉が積もり、趣深い景色となっています。……が、昼間に散策していることもあり「暗い」雰囲気のものに出会える気配があまりないような。
猫子:「暗い」って結構難しいな。暗いものってなんだろう……。
厠谷:気になるものは色々あるけど、テーマを意識するとまた違う視点になるというか。
編集S:植栽の上にぽつりと置かれた落とし物、わりと「暗い」かも。概念として。
青葉通地下道の8番出口から地上に出るとすぐ目の前にあるイオン仙台店は、2025年2月末で閉店することが決まっています。かわいいWAONの自販機が見られるのも今だけかも。
現在閉店しているさくら野百貨店ですが、1991〜2002年までは仙台VIVRE(ビブレ)という名前の商業施設でした。
その名残がこんなところに。
かい:ビブレだ!
猫子:???なにそれ。
編集S:なつかし~~!山形在住の猫子さんは知らないか、さすがに……厠谷さんはご存知ですか?
厠谷:いえちょっと……
かい:ご存知なわけないでしょう、こんなにお若い方が。
▲赤い囲みのところに「仙台十字屋」の表記が。現在はLABI仙台でおなじみの仙台TRビルとなっています。
かい:わあ!こっちの地図には十字屋とか書いてある。
編集S:十字屋~~~!?!?
かい:声でか!
▲あまりの懐かしさにはしゃぐ編集S。歳がばれそう。
ダイエーにビブレ、十字屋などなど、今はない施設名の数々が偲ばれる物があちこちに。仙台という街の中心だからこそこうした歴史を感じられるのかも。
そして、ルートの終点にある旧さくら野百貨店。
現在は建物全体がパネルで囲われています。大きな通りに面していて隣にはバス停もあるなか、大きな百貨店が長らく営業していないのはやはり寂しさがありますね。
▲さくら野の壁、ちょっと古めかしい感じでとても趣があります。また賑わっている様子を見たいものですが、どうなるでしょうか。
ウラロジ仙台路上観察ギャラリー〜青葉通仙台駅前エリア編〜Part2
それぞれの提出理由と共にお楽しみください。
うまのら!(旧EDEN側/テーマ「明るい」)
<左上から時計回り>
・卯月 「立ち小便禁止」鳥居のステッカーの色が明るく目立っていた。
・池ノ上 日が当たって、植木沿にあったヤブランの実がキラキラしていた。
・恐山R ビルの隙間の上を見上げたら日が差し込んでいて明るく感じた。
・のちゃ 地面にいきなり明るい黄色の小さなマンホールがあって月みたいに感じた。
和音=KAZUNE=(旧さくら野側/テーマ「暗い」)
<左上から時計回り>
・艶姫猫子 撤水栓、銀行前で散水栓だと「散」という文字が縁起が悪いから「撒」を使っているのかもと感じた。周りも暗く、深淵を覗いたようにも見える。
・佐々木かい この季節特有の日差しがビル影に。他のビルの反射が隠し窓みたいな感じになっていた。
・編集S タイトルをつけるならChilla’s Art。チラシの剥がれ具合や色褪せ具合がホラーゲームみたいな雰囲気だった。
・厠谷 もう使われてなさそうなA看板などが乱雑に置かれていてダークサイドぽい感じ。
路上観察を終えて
両チーム、苦戦しながらもなんとかテーマに合う路上観察ができました。また、2シーズン過ぎただけでも街並みが変わっていたり、前回見つけられなかった発見があったりなどどちらのチームもかなり楽しんでいました。
今度は別のテーマで別のルートを路上観察したら新しい発見がもっと見つかるかもしれないですね。
もし読者の皆様が路上観察で見つけたものがあれば引き続き #ウラロジ路上観察 のハッシュタグをつけてX(旧:Twitter)やInstagramに投稿してください!
次回は1月25日(土)!皆様のご参加お待ちしております!!
企画:ウラロジ仙台 編集部
執筆:のちゃ
編集:編集S
挿画デザイン:恐山・R・クロフォード
制作協力:仙台市 都心まちづくり課
<この企画・記事は仙台市都心まちづくり課よりご依頼を受けて企画・運営しています>