こんばんは、恐山Rです。
ウラロジ仙台では「陰キャなりにキラキラまちづくり界隈に首をつっこんでみる」ムーブを陰キャがゼロから考えるまちづくりシリーズ(略してゼロまち)と題して、2022年の春先から青葉通駅前エリア周辺でのまちづくりの話題を追ってきました。
▲こんなノリで2年間近く青葉通周辺のまちづくりの話題を追っています。
社会実験「MOVE MOVE」が終了してからは、青葉通駅前エリアの動きが停滞しているように見えてしまっている方も多いかもしれません。
しかし!実は、今も水面下で将来ビジョン検討が進行中!あのへんは社会実験が終わってからもMOVEしているのだ!
2024年度のウラロジ仙台の使命は、
青葉通駅前への新しい関わり方や、あのへんが今もまだ「MOVE」しているのを皆さんの目に見える形でお伝えしていくこと。
今回はそんなこんなで生まれた「青葉通で遊ぼう!」の第4回目……2024年度ラストの路上観察開催レポートです!
今回の参加メンバー&ルート紹介
チーム・ウぞめき-UZOMEKI-
(写真左から時計回り)
しゅが(初参加)
編集S(ウラロジ仙台)
佐々木かい(ウラロジ仙台)
厠谷(東北大学 路上観察同好会)
池ノ上(東北大学 動く会・立て看同好会)
▲ウ=ウラロジ仙台を極端に略した愛称。年始初のウラロジ仙台でのイベントということで「書きぞめ」ならぬ「ウぞめ」……これをちょっとアレンジしたらホラー映画のタイトルみたいになっていいね!ということでチーム名は「ウぞめき」に。
チーム・ハチワレ
(写真左から時計回り)
大島(東北大学 路上観察同好会)
レノン(とても良いセーター)
恐山R(ウラロジ仙台)
卯月(東北大学 路上観察同好会)
写真外・艶姫猫子(ウラロジ仙台)
▲なかなか趣味もバラバラなメンバーで、チーム名決めに苦戦。レノンさんの大好きな『ちいかわ』の話題を皮切りに「ハチワレ、かわいいじゃん!」とチーム名が決まりました。安直っ!
今回みんなが歩かされるのは青葉通一番町〜横丁エリア!

サンモール一番町の会場(スタジオサンモール)を出発し、この周辺エリアをそれぞれのチームで逆方向に周ります。プレ開催のチュートリアルで通った「例の公開空地」もルートにありますが……。みんな今回はどんなものに目を向けていくのでしょうか?
▲例の……。
チームごとの路上観察レポート
Team ウぞめき
Teamウぞめきは、いろは横丁から探索をスタート。
▲早速いろは横丁へ。
狭い通路を挟んで興味深いビジュアルのお店がずらりと並んでいます。
飲み屋さんが多いエリアのため、ちょうど開店準備中の店員さんの姿も。邪魔にならないよう、道を譲り合いながら周囲を見回していると……
厠谷:ん?……これ、よく見てみてください。
▲SECOMならぬNECOM。
編集S:……NECOMだ!
池ノ上:猫が守ってくれるのかも。
しゅが:パトロールに来てくれるかどうかは気分次第なんですね。
▲一際目を惹く、様々な映画のポスター。
しばらく前の作品から比較的最近公開されたものまで、色々なジャンルの映画のポスターがずらり。映画に関係のあるお店という感じでもないし、お店の方の趣味でしょうか。
編集S:どんな基準で選ばれてるんだろう、どの映画のポスターを貼るかって。
池ノ上:あ、『動物界』って観たかったやつだ。
▲いろは横丁の井戸広場にて。皆さんが壁の掲示物をしげしげと眺めている間……
▲編集Sはラプラスの自販機に夢中でした。イラストのバリエーションが多すぎる。
以前通ったときには見かけなかったような気がして確認したところ、こちらのみやぎ応援ポケモン・ラプラスの絵柄のご当地限定自動販売機は2025年1月21日に設置されたばかりなのだとか。
編集S:こんなところでラプラスに会えるなんて……キメ顔のイラスト1種を使ったデザインでも十分かわいいはずなのになぜか寝姿が2種類用意されてるのどうかしてる。絶対にラプラスのオタクが企画を通している……。
……さて、いろは横丁を抜けて、以前の路上観察でも訪れた公開空地にも立ち寄ってみます。
かい:!もしかしてあれは……
▲公開空地でTeamハチワレと邂逅。
同じルートを逆側から回っているTeamハチワレと偶然鉢合わせてしまいました。
編集S:好き勝手路上観察して歩いてきたのにちょうど同じタイミングでここに来るの面白いな。
▲せっかくなのでみんなで公開空地を観察。
恐山R:じゃあ一旦ここで。またね!
この後いろは横丁へと向かうTeamハチワレの面々とお別れし、我々は文化横丁の捜索に移ります。
▲続いて文化横丁へ。奥にレトロな看板が見えています。
公開空地横の、文化横丁へ向かう道すがらにも気になるものが。
▲詳しいことは何も記載されていないステッカー。QRコードが気になります。
編集S:このQRコード、なんのリンクなんだろう。
厠谷:読み込んでみましょうか。……あ、Soundcloudに飛ばされた。
編集S:……テクノだ!!!!
スイスのアーティスト・SLUG氏のステッカーは他の場所にも。

熱心なファンがいろは横丁・文化横丁エリアに潜んでいるのかもしれません。
その後時間に余裕があったため、もう一度いろは横丁を散策していたらそこでもTeamハチワレに遭遇。
▲Teamハチワレをこっそり観察していたら卯月さんに見つかったところ。
かい:カップルみたいなエモい写真撮っておきましたよ。
編集S:ちょっと!卯月さんに失礼でしょ、私のような者とそんな……その写真あとでください。
池ノ上:気に入ってるじゃないですか。
Team ハチワレ
一方、チームハチワレはというと…
ビル(会場)の中がもう既に面白くて動けなくなっちゃいました♪
さっさと外に出なさいよ。
▲でも、一番町中央ビルはいろんなテナントが入居していて、建物の造りそのものもとっても面白いんです。
大島:なんか香ばしいにおいもしますね。なんだろう。
恐山R:おそらくだけれど、1Fのクッキー屋さんじゃないかな。ものすごい種類のクッキーが売ってるんだよ。
▲先に文化横丁を探索。赤がそこかしこにあって、ゴダールの映画みたいでかっこいい!

▲ふくろうさん発見。
お後はいろは横丁。


卯月:わ〜、いろんな国の古い紙幣だ!しかも、ものすごく古いものばかりじゃない。

レノン:この中に、たいへん貴重なものがあります……すご〜くレアな紙幣です。
卯月:時代によって硬貨のサイズが変わるとかも結構あるよね。
レノンさんと卯月さんは海外生まれだし、よりアンテナにビビッときたご様子。
お店の方の使用に限られると思われますが、こちらの水道の感じもいいですね。

……?

……??????
猫子:なんらかのMV撮影の聖地とかなんですかね?
こちら、なんと斉藤和義さんの『小さな夜』のMV撮影ロケ地と判明(50秒頃に注目)!伊坂幸太郎氏原作の映画『アイネクライネナハトムジーク』で使われていたようですね。
▲時間が余ったので、規定ルートから少し離れた野中神社にも寄ってみました。
シェアタイムは路上観察バトル!?
さて、会場に戻ったら毎回恒例ベストショットのシェアタイム。今回はなんとな〜く、カードゲームっぽく裏返しのものをめくっていくスタイルでシェアしてみました。いや、みんな「俺のターン!!」「ドロー!」って言いたいだけやん。シェアタイムに勝ち負けはありませんからね。
▲俺のターン!……ってコト?
▲縦向きの写真は攻撃表示、横向きの写真は守備表示……だから、カードゲームじゃないってば!
ウラロジ仙台路上観察ギャラリー〜青葉通一番町エリア編〜
何が危険なのか(大島)
あえて、モノクロで(しゅが)
テンション上がるくらい、めちゃくちゃレアな紙幣!(レノン)
忘れ物らしきメガネが置かれてキャラクターの顔みたい(池ノ上)
レトロなBarの入り口に……(卯月)
愛らしい手書き文字がそこかしこで見られるのが横丁のいいところ(かい)
なんでそこに鍋?(猫子)
セ……SECOMだよね?(厠谷)
いい感じに怪しくて謎の階段(編集S)
「青葉通で遊ぶ」真の目的とは
さて、2024年度みんなと遊んでいい雰囲気になってきましたが……

あれ、「青葉通で遊ぼう」って何が目的なんでしたっけ?
青葉通駅前エリアのビジョン検討との関わりとかは?遊んでばっかりで大丈夫?
恐山R:それなんですけど〜



恐山R:AAAC宣言。青葉通駅前エリアでおれたちなりの……こう、楽しい、青葉通らへんにいたらなんか楽しいコレクティブ(共同体)をつくろうと思うんすよね。

編集S:待って……編集長、説明が下手すぎる。
かい:あれだけ台本通り読めって言ったのに!
猫子:皆さんポカ〜ン……ですよ。
「青葉通で遊ぼう」企画運営と同時進行していた構想
さて、編集長の解説が本当にヘタクソですので、改めて読者の皆さんにご説明します。
青葉通駅前エリアで「子育て」「文化」など多様なジャンルのコミュニティのあり方や関わり方を検討してほしいという仙台市さんのご要望にお応えしてウラロジ仙台から生まれたのが「青葉通で遊ぼう」プロジェクト。2024年度は路上観察をテーマにまちに飛び出すおもしろさを参加者のみんなと一緒に体験し、その中でも参加者の間で盛り上がった話題を掘り下げて2025年度の「遊び」に繋げていこうという計画を立てていました。
しかしながら、この先も遊び続けていく+青葉通でスマホかカメラ1台あればみんなで遊べちゃう文化を広めていくにあたっては「どんな方針を持って、どんな未来にしたいか」を改めて言語化しなくてはならなかったのです(むずかしいね♪)。
そこで、私たちウラロジ仙台は青葉通駅前エリアで面白いカルチュラルなアクションをみんなと続けていくにあたって、
まちの姿がどんなに変わっても
青葉通らへんにいたら、なんか楽しい!
そんな状態を目指して、AobaAvenueAsobuCollective(略してAAAC)という共同体をつくりながら青葉通駅前エリアで活動に取り組んでいくことを宣言しました。


恐山R:そういうことです。
理解度の高い参加者一同:なるほど〜!
池ノ上:記事ではカットされてたけど、次年度に向けて「何して遊ぶか」をみんなで考えたいってことで、11月の「青葉通で遊ぼう」でも参加者同士でちょっと話しましたよね。やっぱ⬛︎⬛︎みたいな⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を作れたらいいよなあ。
しゅが:⬛︎⬛︎しない⬛︎⬛︎を皆さんと作るんですね。楽しそう!ワクワクしますね。
卯月:⬛︎⬛︎が⬛︎⬛︎⬛︎に実はあったとか〜。
大島:じゃあ、青葉通の⬛︎⬛︎をみんなでつくって⬛︎⬛︎⬛︎したら面白そうですよね!
厠谷:⬛︎⬛︎の⬛︎⬛︎の⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎とかも、作れたらいいな。
レノン:連絡用のチャットの他に、それまでの⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を固定しておくところがほしいよ。
大島:そうそう、ホームページかどこかに⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎が溜まっていくといいですよね。
編集S:参加者の皆さんの理解度が高すぎる。
かい:奇跡です。上の図、イベント開催時なかったですからね。
恐山R:なんならもう次年度に向けて企画会議始まっとるが。ちゃんと企画会議しすぎて載せられない内容が頻出しているため、黒塗り対応です……。
青葉通で⬛︎⬛︎しよう!
そんなこんなで、2024年度は青葉通周辺で「路上観察」をテーマに遊ぶ年となった。青葉通駅前とその周辺を参加者同士で一緒に歩いてミクロ視点で観察したり、クイズ大会を開催してみたり……。「よく歩いて通ってはいるのにまだまだ知らないことがあったんだ」「ミクロ視点でまちを見るのは面白い」とまちに繰り出す面白さを体験してもらうことができた……と、編集部一同は思ってます。思いたい。
その結果、お分かりいただけただろうか。
「まちづくり」ではなく「遊び」「路上観察」を合言葉に集まった人間たちから
青葉通周辺で遊ぶためのはちゃめちゃなアイデアが次々飛び出したのである─────……
ここで、2022年の仙台市職員さんへのインタビューでの一節を思い出す。
仙台で何かをすることで「自分のまち」になるんじゃないかなって思うんです。県外に出ていったとしても、そのことを思い出していつか戻ってきてくれたら嬉しいですしね。
(仙台市都心まちづくり課 鈴木主幹)
もしかすると、そのまちで暮らす人のほとんどはまちづくりに関わっているのだといえるのかもしれない。まちづくりのシンポジウムにたくさん呼ばれるような専門家になったり、まちのために起業したり、そこまで立派なことをしていなくても、普通に楽しく暮らしているだけでみんなまちの一部なのだ。

まちの中にある「何か」を見つけて好きになる、少しでも楽しい気持ちになる体験があれば、それは自分の中でかけがえのない記憶になる。
その記憶はその場所/空間と深く結びついていくだろう。
「青葉通で遊ぼう」 第1部 〜完〜
→to be continued…?
企画・執筆・編集:ウラロジ仙台編集部
制作協力:仙台市 都心まちづくり課
<この企画・記事は仙台市 都心まちづくり課よりご依頼を受けて企画・運営しています>