【別店名でリニューアル】へんてこ屋&Sloth roomは不思議エピソードが多くてヤバかった!サブカル好きのユートピア【青葉区・一番町】

場所

宮城・仙台のユニークでヤバイ!?物件へ

編集部・恐山らむねです。

せんだいマチプラで勝手に執筆していたシリーズ『ヤバイ!?物件屋さん』がウラロジ仙台で復活します。

ヤバイ!?物件屋さん#6 あなたも世界で一番お姫様!?禁断のレズビアンBAR♡楽園 【青葉区 国分町】

ヤバイ!?物件屋さんR(リターンズ)とは

おいしくてヤバイ、かわいくてヤバイ、どハマりしそうでヤバイ!など
ポジティブな意味でヤバイ!と思えるお店や施設を、
以下のポイントを抑えながら紹介していくコーナーです。

Point!
お店の特徴や素敵な発見…ここスキ♡ポイント
雑談や何気ないやりとりから飛び出す…
ヤバイ!?ポイント

オーナーさんに聞く…うちのヤバイ!?ポイント

 

今回の物件…へんてこ屋&Sloth room

現「煙羅煙羅分室」が文庫喫茶バー「へんてこ屋」として営業していた時期のお店インタビューです。アーカイブ記事として、残しております。

今回のヤバイかもしれない物件は、
仙台市青葉区・一番町にお店を構える
へんてこ屋』&『Sloth room』。

文庫喫茶バー『へんてこ屋』は知人からも「面白い雑貨が売っている」「サブカルチャー好きならぜひ」という話を聞いていたため、一度は足を運んでみたいと思っていたお店でした。

また、『へんてこ屋』のオーナーさんがお店のカフェスペースで行なっている占い&カラーセラピー『Sloth room』にも注目していたので、自分自身を見つめ直すお手伝いをしていただくことにしました。ウラロジ仙台の今後の運営に活かせるヒントも見つかるとイイですね。

 

 

以前、ウラロジ仙台編集部のメンバー・Sから「先日、Sloth roomで占っていただきました!楽しかったですし、今度は雑貨もゆっくり見ていこうと思えましたよ。らむねさんも行ってみては」という話を聞いていたからってのもある。

 

お店に突入!ようこそへんてこな世界へ

というわけで、さっそく突入!

 

 

オッ、所狭しと雑貨やZINE、書籍が並んでいる…。

 

 

アッ…アリ・アスター監督の映画『ミッドサマー』のポスターではないですか!
しかも、イラストレーターのヒグチユウコさんデザインの…。

 

 

これはこれは、オーナーさん…(全くへんてこではない、素敵な女性だな)。
カラーセラピーとオラクルカード占いのコースを予約していた恐山です。
今日は取材もOKということで、よろしくお願いします。

最初に、『へんてこ屋』の店内を見ながらお話を伺ってもよろしいでしょうか?

ミカさん
はい、もちろんです。よろしくおねがいします〜。

 

【ここスキ♡ポイント】マニアックな雑貨ラインナップにワクワク

 

これは…かの有名な映画『シャイニング』のオーバールック・ホテル237号室のルームキー風キーホルダーじゃないですか!

ミカさん
お気づきですか。色違いもあるので、お気に入りを探してみてくださいね。

 

 

こちらの張り子もkawaiiですね。猫に蛸モチーフがありますし、東北の作家さんによるものですか?

ミカさん
デザイナーユニット・コシェルドゥさんが、岩手県の六原張り子の技法を継いで制作している起き上がり人形ですね。コシェルドゥの澤藤さんは岩手県で六原張り子を作られている“さわはん工房”2代目職人さんのご家族なんです。

 

 

ミカさん
こちらは、コシェルドゥさんに当店のオリジナル商品として制作していただいた起き上がり人形です。私自身が岩手県出身というのもあり、地元にゆかりのある方々の商品を置かせていただけてありがたいです。

※雑貨関係はWEB通販もございます!

【ここスキ♡ポイント】カフェスペース利用で『欲しいけどなかなか買えない本』と出会う

 

こ、これは…『デザインのひきだし』

『デザインのひきだし』は私が学生の頃、欲しくてもなかなか買えない雑誌でした…。
1冊¥2,200と決して手が届かない値段ではないものの、限られたアルバイト代の中だと画材や安価なテキストの購入を優先してしまいがちで。

ミカさん
素晴らしい雑誌ですよね。毎回、特殊な紙の印刷・加工のアイディアや見本がついていて、立派で。カフェスペースご利用の方に楽しんでいただける本棚には「興味がそそられるけれど、手にしたことがない」または「欲しいんだけれども、なかなか買えない」…。そんなラインナップを揃えています。ちなみに『古本』のシールが背についているものは、中古書籍として販売もしております。

 

 

本といえば、ZINE も扱っているんですね。

これまた、オカルト系やら不思議なテイストの写真集、画集…系統的に、オーナーさんの好みのものを取り寄せるなどして扱っているのですか。

※ZINE…個人で制作する冊子。リトルプレス、ミニコミ誌とも。ユニークなものからおしゃれなものまでジャンルは様々。

 

ヤバイ!?ポイント①似たような匂いがするZINEが集まってきちゃう

ミカさん
もちろん自分の好みもあるのですが、偶然ご縁があって取り扱いが始まったZINEが多いですね。気づいたら、集まっていたような感じです(笑)。

 

 

あらま、それは不思議!スタンド使い同士はひかれ合うような感じでしょうかね。

へんてこ屋 のはじまり

そもそも、お店はいつ頃から始められたのですか?

ミカさん
へんてこ屋は、2019年3月にオープンしました。もともと販売や接客とは縁遠い仕事をしていたんですが「残りの人生、好きなことをしたい」と思い立って、店を始めたような感じです。

ヤバイ!?ポイント②物件は契約してないけど…会社、辞めます!

ミカさん
まだ会社勤めをしていた頃に、この場所を不動産屋さんのホームページで見つけたのがそもそもの始まりでした。インターネットで見つけたこの場所が気になりすぎて、契約どころか内見もしないうちに当時勤めていた会社へ「辞めます!」と宣言しちゃったんです。そして、今後歩んでいく人生の第二ステージとして自分の店を始める準備に入りました。

えぇ〜!?契約してないのに、会社辞めちゃったんですか。

ミカさん
そうなんです(笑)。しかし、今思うとこの場所を発見してから、しばらく空き物件として掲出されていたのをしばしばホームページでチェックしていたので「私はなんとなくここで何かを始める気がする」と感じていたような気がします。

もはや、ここの場所自体が本当に不思議という意味で「ヤバイ!?物件」なのでは…。

「悩んでいるお客さまのために何かしてあげたくて」カラーセラピー・オラクルカードを使った支援をスタート

ミカさん
お店のオープン当初は仕事としてではなく、お客さまとのコミュニケーションがてらタロットカードをやっていたくらいでしたね。

 

 

ミカさん
しかし、2020年3月頃から新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、お客さまの中でもかなり落ち込んでいるような方が目立ち「何か気持ちを整理したり、ポジティブに今後のことを一緒に考えられるようなことをスタートできないか」と考えたのをきっかけに、昨年からお仕事として『Sloth room』の運営もスタートしました。

 

ミカさん
Sloth roomではお客様のお話を聞きつつ、オラクルカードリーディング数秘占いカラーセラピーを 用いて今後生きていく上で鍵になりそうなメッセージを伝えていきます。Sloth roomは予約制のため、他のお客様を気にせずゆっくりお話できますよ。

※オラクルカードリーディング…悩みや気になることに関して、カードからメッセージを読み解くもの。タロットカードのように悩みの本質・結果がはっきり出るのではなく、優しいアドバイスを受け取ることができるのが特徴です。

※カラーセラピー…色彩心理学を活用して、自分が選んだ色にまつわる言葉をもとに、自身を見つめ直していく手法を指します。占いとはまた別のものです。

ミカさん
もともと悩みを私に打ち明けてくださるお客様が多く、以前はその悩みを聞いてあげることしかできなくてモヤモヤしていたので、Sloth roomを始めたことで一緒に今後ポジティブに過ごすためにどうするか考えていく機会づくりをできるようになったのが何よりです。

ヤバイ!?ポイント③お客さまの悩み相談を聞いていると誰もお店に入ってこない

ミカさん
これは本当に理屈で説明できない方則なんですが、お客さまの悩みを伺っているときは誰もお店に入ってこないんです。

 

え、それって…予約でいらしたお客さまとかではなく。

 

ミカさん
ご予約とかではないんです。たとえば、飛び込みではじめてご来店された方とカフェスペースでお話していて、悩みごとの話になると…必ずマンツーマンになるんです。不思議なことに、悩みごとを聞いている時間は他のお客さまが来店されないんです。

外から店内の様子は覗けないから、他のお客さまが遠慮して入店しないとかではなさそう。
いったいなんなのだ…。

 

【ここスキ♡ポイント】クリエイター支援!カフェスペースの壁面を貸出し

お客さまへの支援という目線でいうと『へんてこ屋』ではカフェスペースの壁面を活用した写真・絵画・イラスト等のミニ展示会開催の相談も受け付けています。

 

 

オーナー・ミカさんとしては「小さなスペースで展示会を自らつくりあげることは経験にもなるし、若手の作家さんたちが今後の大きなギャラリーでの個展開催などに向けてはじめの一歩を踏み出せるように…」という想いがあり、2021年8月現在は無料でスペース利用が可能です(※今後変更の可能性もございます)。

「過剰にセンシティブすぎるもの、差別的な表現の作品のお持ち込みは遠慮いただいていますが、お店側としても皆さんにいい感じに展示してもらえるのは嬉しいので、ぜひご相談ください!」とのことでした。

実際にカラーセラピーとオラクルカード、数秘占いを体験

ここで『Sloth room』のメニューとして予約していたカラー&オラクル&数秘60分コース​(¥3,000)を体験!結果の一部と、「今回はこんな感じだったよ〜」という流れが伝わるようにレポしていきます。

①数秘占い:今年は「スタート・種まき」。2023年以降スクスク育ちそう

生年月日の数字を使って特定の計算式から算出した値(運命数)を見て、過去・現在・未来について考える占い。

 

私の場合、過去の運命数が3、そして現在の運命数が9になっていたため「だいぶご自身の性質が変化している」というコメントをいただきました。確かに、感情的に動いて表現していた頃よりだいぶ論理的に考えるようになりましたしね。

②カラーセラピー:強く出たワードは「手放す」「完璧主義」

こちらは14色のカラーボトルから数種類選ぶことで、色彩心理学をもとに色の持つキーワードから自分の想いや生きていく上でのヒントを読み解いていくセラピーです。

全部で4色のカラーボトルを選んで、結果的に「手放す」「完璧主義」というワードがメッセージとして強く出ました。特に完璧主義の中には「0か100か」という言葉も含まれていて、改めて自分は「やらないと思ったら本当に何もしないし、むしろマイナス方向に動いてしまう。しかし、やる!と決めたらバチボコに猪突猛進なので無理をしがち」という性質があるな〜というのをお話しながら整理できました。

③オラクルカード・リーディング

カードを引いてメッセージを受け取り、数秘占いとカラーセラピーで見えてきたキーワードを絡めながら今後の鍵となるアクションを一緒に考えていきます。

今後のヒントとなるメッセージじゃなくて『現状こうでしょ』というメッセージが強く表れて、だいぶ心当たりもあったので現状を振り返るきっかけとなりました。あと、体調にはくれぐれも気をつけるようにと。再来年以降育っていくであろう芽のために、今年は種まきを頑張るぞ!

 

(こちらは私が選んだカラーボトルや数秘占いの結果カード、今回出てきたオラクルカードの一部です。)

うちのヤバイ!?ポイント…なんでも受け入れてしまう

いやはや、占いに雑貨、取材という大目的をほぼ忘れてエンジョイしてしまいました。ミカさんも話しやすい方で、つい安心してしまいまして。

最後にオーナー目線で『うちのお店のヤバイ!?ポイント』を教えていただけますか?

ミカさん
そうですね…あ、お客さまに言われて気づいたことなのですが、なんでも受け入れるのがヤバイかもしれません。
好きなものや興味のある分野が幅広いので、どんなお客さまの話も聞けてしまうところもあるため、間口が広すぎるのか…どんな話題でもなんでも、受け入れちゃうんですよね。

なるほど…。ヤバイ!?というか不思議なエピソードも多かったですが、それも全てオーナー・ミカさんと、この『へんてこ屋』という場所や『Sloth room』のメニューを通したコミュニケーションから繋がっているような…。

私は映画やデザインに関するアイテムが特に刺さりましたが、雑貨・書籍・インテリアを通じて幅広い分野のカルチャーを全身で感じられるお店ですので、森羅万象・多くのサブカル好きに刺さるのでは?と思える場所です。

気になった方は、今すぐにでもこの空気感を体験して欲しいですね。

 

店舗情報

店名:へんてこ屋(Sloth room)
電話番号:080-6019-4710(お電話でのお問い合わせは営業日の13:00 – 20:00​にお願いいたします)
住所:宮城県仙台市青葉区一番町一丁目11-34三浦輪業商会ビル2階202号室

営業時間:2021年9月12日迄…13:00~20:00 (定休日:毎週火曜+不定休、水曜予約営業)
※Sloth roomの予約可能日時も、へんてこ屋の営業時間に準じて変更となります
※新型コロナウイルス感染症の感染状況によって営業時間・営業日変更の可能性がございます。
駐車場:無
HP:https://hentekoyam.wixsite.com/mysite

取材日:2021年8月14日
取材・執筆:恐山らむね