はじめましてのご挨拶
ウラロジをご覧の皆様初めまして、日々書き込まれるアンチの書き込みと開いたシャンパンの数が東北一多いことで有名(?)なヒノヒロコ と言います。
今でこそ毎日綺麗な女の子とシャンパンの山に囲まれて毎日を華やかに送らせて頂いているかのようにブランディングしている私ですが、いじめられっ子歴は7年越え。
小学生の頃から友達は一人もおらず代わりに木の妖精さんとお話しをしている幼少期でした。
そんな私がどうやってコネもツテも後ろ盾もなく、女一人でウーマンオンリーバーを経営し、何やかんやで3年近く生き残って来れたのか、何度踏まれても泥水を飲んでも這い上 がってきた泥水人生を振り返ることで皆様の日常に一笑でも添えられたらと思いこの文章 を書かせて頂いております。
3桁のレズ、コミュ障な上に木の根っこしか友達がいなかった
さて、遡ること数年前。
私は元来の引っ込み思案な性格と持ち前の根暗から一人も友人はおらず、放課後になると 木の妖精の葉子ちゃん(18歳、髪型は茶髪ストレートロング設定)と時間を潰して帰路に 着く生活を送っていました。
葉子ちゃんは優しく、ちょっと無口ですが私の話をいつでも聞いてくれる優しいお姉さんでした。
よく「男に何かトラウマがあるからレズになったの?」と聞かれますが私は正真正銘の由緒正しきいじめっ子なので男にも女にもしっかり平等に苛められていました。
何をされていたのかはだいぶ昔のことなのでもう記憶も朧げなのですが大縄跳びが飛べな いという理由で苛めが始まり、シカトされたりバイキン扱いされたりというセオリーを、ひと通り経験。
唯一、一緒に喋ってくれていたみかちゃんとお話していると
「みかちゃん、私の家に遊びにこない?あ、ごめんひろこちゃんは入れない。マミの家4人までしか友達入れちゃダメってママに言われてるの」なんてスネ夫ばりの暴論で仲間外れを喰らい、口を聞いてくれた筈のみかちゃんも「ごめんね、ひろこちゃん」なんて言ってマミちゃんの家に行ってしまうので結果一人で帰路につく、なんていう日常を送っておりました。
ミカちゃんへ、あなたが仲良さそうにしながら私の悪口を学校裏サイトに書きまくっていたこと実は気がついていました。けどその話を店ですると同情したお客様がテキーラをくれるので今では感謝の気持ちでいっぱいです。
3桁のレズ、初恋を嗜む。
さて、そんな地獄のような小学生時代の唯一の希望が、同じクラスのさよ子ちゃんへの淡い恋心でした。
さよこちゃんは学年で一番足が速く、ショートヘアで快活な女の子でした。
何が理由で淡い恋心を抱いたのかは失念してしまいましたが、確かいじめっ子からのくる魔の手から 2、3回だけお情けで助けてくれたことがきっかけだったように思います。
そこからの私は自分で言いますが本当に凄かった。
己の市場価値のなさをわかっていた私は、給食の人気おかずを毎日さよ子ちゃんに献上するという生活を送りました。
献上しすぎてその日の給食がご飯と牛乳だけになろうと、さよ子ちゃんの「いいの?!」の笑顔を見る為に毎日せっせと揚げパンを献上し、鶏のカシューナッツの炒め物を献上し、七夕限定菱形ゼリーを献上しました。
自分のことはどうなってもいいんです。
こんな価値のない私の報われない片思いが実る筈 もありませんから。
だからせめてさよ子ちゃんの笑っている顔が見たかったんです。
だからお店で自分のオタクが「ヒロコさんが笑ってるだけでいいの」って言っているのを聞くとすごい切ない気持ちになります。
もっともっと幸せにしたいって思います。
さよ子ちゃんがあまりにも屈託なく貢がせてくれたお陰で、もしかすると私は3桁のレズの道を歩けているのかもしれません。
それくらいさよ子ちゃんは名キャバ嬢でした。
そんな(給食を)貢ぐことでしか好きな人とお話しすることも叶わなかった私の初恋ですが、自分でも何故そこで?!というところで気持ちに終わりを告げます。
それは卒業写真がきっかけでした。
3桁のレズ、集合写真を拒まれる。
卒業を控えたある日、担任の先生の提案で全員で集合写真を撮ろうという運びになりました。
クラス全員の集合写真と言えど、さよ子ちゃんと同じフレームに入った写真が手に入る。
中学校は離れちゃうけど、その写真をお守りに進学しても待ち構えているであろう辛い学生生活を乗り切ろう。
そう思いながら撮影に臨みました。
休み時間を挟み、撮影の為にクラス全員でグラウンドに集合します。
「いいか、10秒タイマーだからな、お前らちゃんと笑えよ!」
担任の先生がそう叫ぶと、クラスメイトは思い思いに髪の毛を整えたりなど身支度に念を入れます。
私は、自身の身なりなどなりふり構わず、さりげなく、本当にさり気なく1mmでもさよ子ちゃんに近づいて写真に収まろうと大股歩きで最前列へ歩みを進めました。
すると、ひらりとさよ子ちゃんは 2 列目へ移動します。
あれ、と思った私はまたさりげなく 2 列目に移動しますが、今度はさよ子ちゃんはまた最前列へと戻って行ってしまいました。
流石の私もここまであからさまに避けられては、自分は同じフレームに近づくことすら拒否されるべき存在なのだということに気が付きました。
私はひっそりと、誰にも気が付かれないようひっそりと涙を流し、結局集合写真の私はブレブレのまま、小学校を卒業しました。
小学校でわかったこと、それは同性愛者とかそういう問題ではなく、市場価値のないブスは同じフレーム内で近づくことすら拒否られるということ。
今にして思えば1年間ほぼ毎日、給食の人気おかずを貢いできたんだから最後くらいちょっとサー ビスしてくれてもいいやん。
昨今のコンカフェ嬢だって、もっとマシなファンサくれるぞ…と思いますが、その頃の私はまだシャンパンで相手を振り向かせることすら知らない幼気な小学生だったので私の初恋はここで幕を閉じます。
さよ子ちゃん、奇跡的にこの記事を読んでいたらDM下さい。
あの頃の私と今はちょっとだけ成⻑しました。貯金は3桁あります。
もし何処かのお店で働いていたらシャンパンを開けに行くので、あの時撮れなかったツーショットを一緒に撮ってください。
私、客としては面倒臭いけど中々カモネギな自信はあります、連絡お待ちしています。
ヒノヒロコ 1992年生まれ。レズビアン。
東北芸術工科大学大学院芸術総合領域修士課程修了。
★レズビアンバー楽園を経営しながら東北三大ウーマンオンリーイベントの内の一つ、LADY EDENのオーガナイザー兼ダンサーとしても活躍中!
★自身のバースデーでは一夜にして東北初の200万overの記録を打ち立て、「3桁の女」の異名を持つ。
仙台・国分町唯一!レズビアンバー「楽園」公式HP
「楽園」
住所 :宮城県仙台市青葉区国分町2丁目8-3
営業時間:19:00~LAST