ウラロジ仙台編集部の「トリセツ」って?
トリセツとは、ウラロジ仙台編集部のメンバーの「取扱説明書」の意。ローカルな話題にとらわれず、編集部メンバーの紹介や個人的な趣味の話題などにスポットを当てていくコーナーです。担当している企画やSNSからは伝わらない、編集部メンバーの別の顔、新たな一面を楽しんでいただければと思います。
今回取り上げるのは、ウラロジ仙台編集部メンバーの記事のチェックやアドバイス、「トリセツ」インタビュー、「編集後記」を担当するS(えす)さんです!
メンバーで唯一V(バーチャル)の身体を授かっていて、ウラロジ仙台編集部のYouTubeチャンネルでは「Minecraft(マインクラフト、通称マイクラ)」のハマり具合を語ったりとゲーム好きな一面があるSさん。
(ちなみに今回の衣装は砂鳥れんさんの「すなどり倉庫」(https://renfactory.booth.pm/)からライダースジャケットやシャツなどの衣装お借りしました!)
そんな彼女の知られざる一面に迫ります!
※今回はSさんがインタビューされる側ということで、インタビュアーと執筆は花が担当しております。
編集長・らむね&ウラロジ仙台との出会いについて
──まずは簡単に自己紹介をお願いします。
S:「ウラロジ仙台」編集部で主に編集や校正を担当しているSと申します、よろしくお願いします。
──早速ですが、Sさんの「ウラロジ仙台」との出会いや、参加するようになったきっかけ等を教えて下さい。
S:私は元々(編集長の)らむねさんのイラストや漫画のファンで、Twitterをフォローしていたんです。「ウラロジ仙台」を知るよりも前のことですね。
その頃らむねさんは似顔絵を描くイベントを不定期で開催していたんですよ。「いつか自分もイベントに参加してみたいな」と思って、日頃からTwitterをチェックしていまして。
バーの1日店長を出来るお店(現在は閉店されたとのこと)があったんですが、2020年3月頃、そのお店でらむねさんが1日店長をするって話を聞きまして。お客さんがそれぞれ好きな作業をしながらお酒が飲める「作業バー」というコンセプトバーをやるとらむねさんが告知しているのを見て、実際に行ってみたんです。そこで初めてらむねさんとお話させていただいて。ウラロジ仙台というWebメディア運営を頑張ってることを知ったのはその後です。
当時は今とは運営体制が違っていて、記事の制作を結構外部のライターさんに依頼していたんですよね。で、そのチェックを全部らむねさんがやるという形。らむねさんの作業量がめちゃくちゃ多くて大変そうだなぁと思ってたんですが、その後に編集等のメンバーを募集しているのを見て「校正や編集、ワードプレスの更新作業とかだったら手伝えるかな」と思い、応募した感じです。
──「ウラロジ仙台」を初めて見た時はどんな印象を受けましたか?
S:面白い試みだなと感じたのは覚えてます。でもらむねさんが試行錯誤している様子を見ていたので、いち読者として見るというより応援する気持ちが強かったですね。
──現在は新体制になって、Sさんにも編集としてメンバーの原稿をチェックして貰っていますが、校正をしていて感じることなどはありますか?
S:最初の頃と比べて皆さん記事作りが上手になったので、やることがなくなってきましたね(笑)。紙媒体でもWEBメディアでも、なんとなくそのメディアの雰囲気に合わせた「文体」ってあるじゃないですか。ファッション誌ぽかったり「オモコロ」ぽかったり。
個人的な意見ですが、「文体」を整える技術って教えるのがすごく難しいんですよ。基本的には自分で慣れるしかないと思っています。そこをどうやって調整してあげればいいかなって結構悩みどころだったんですけど、最近は皆さん言い回しとかがちゃんと「ウラロジ仙台」っぽくなってるし、誤字脱字とかも減ってきていて。皆すごいなと思います。
自分で書かなきゃいけない記事については当たり前に大変なままなんですが(笑)、皆さんのチェックをする面ではすごく楽をさせて貰ってます。
──やっぱり自分で書くとなると大変なんですね。
S:上手くまとめられない時は苦しいですけど、その分上手くいくと嬉しいです。テキストを用意するまではいいんですが、ワードプレスにアップする段階になると写真をどの辺に入れたら見やすいかなとか、フォントの色とか、どこを強調したら見やすいかとかを気にしないといけないので毎回試行錯誤しています。
──確かに大変ですよね、記事内でのバランスとかを考えるのって。
S:画像を色々用意しなきゃいけないじゃないですか。作業自体は苦じゃないんですけど、センスがとにかく無いからマズイなぁ~ってなりますね。
──サムネの作成も難しいですよね。
S:フォントとかこだわりだすともう「どれがいいかわからん!」ってなりますね(笑)。
──普段Sさんって校正とかの裏方としての活動がメインなので、読者の皆さんもどんな人なのかな?と気になってると思うんですよ。なのでこの機会に色々聞いていきたいと思います!
S:気になるかなぁ(笑)。まぁわかりにくさはあると思いますが…。
気になる海外の未解決事件を教えて!
──プロフィールに「国内外の不思議な未解決事件についてググるのが好き。」と書いていましたが、今気になってることってありますか?
S:正直そのプロフィール書いたのってもう数年前じゃないですか。なので最近は調べたりはしていなかったんですけど、昔気になっていたものを紹介しますね。
「1046号室事件」っていう、結構有名なのでご存知の方も多いと思うんですが、1935年のアメリカで起きた「恐らく殺人事件だろう」と言われている未解決事件です。
※ちょっぴり怖い話が続きます。苦手な方はスクロールし、Minecraftの話題からお楽しみください。
とあるホテルの1046号室で男性が死んでいたという事件で。彼は胸を刺されていた上に頭が陥没するくらい殴られてたんですが、発見されたときにはまだ息があったそうなんです。ですが何があったのかと聞かれても「自分が風呂場で転んだだけだ」と言って、結局そのまま死んでしまった。
でも刺し傷もあるし、自分で転んで怪我をしたというのは明らかに嘘だろうと。部屋からホテルのスタッフとは違う女性の指紋が出たり、怪しげな電話をしていたという証言もあったりで色々怪しいところもあるし。
その亡くなった方は偽名でホテルに宿泊していたので、そもそもどこの誰かもわからないんです。殺された経緯も謎だし、誰が死んだのかも謎。遺族に連絡して遺体を引き取って貰う事も出来ないから共同墓地に埋葬することになり、でもそれがニュースになったら警察署に匿名で連絡が来て「葬儀費用を支払うのでちゃんとした葬儀を執り行って欲しい」と新聞にくるまった葬儀用のお金が届いたみたいで。それで手紙の通りに葬儀を開いたら、今度は13本の薔薇の花束が届いて。手紙や薔薇の送り主だけは、どこの誰が死んだのかわかってるんですよね、恐らく。
──本当に謎めいてますね。
S:今のはそんなに怖くない方です(笑)。もう一個は以前ウラロジ仙台のTwitterで「この事件を元にしたゲームが出ます」って紹介したことがあるんですけど、「ディアトロフ峠事件」っていって。
公式にプロフィールが載ったよ!編集Sです。
最近気になるKholatというゲーム、1959年にウラル山脈で起きたディアトロフ峠事件がモチーフになっているホラーアドベンチャーです。Switch版の配信も始まったので、皆さん森の箸休めにでもいかがでしょうか!雪山、東北民の本能的な恐怖に訴えかけてくる。 pic.twitter.com/2ojlnBzvlK— 【金曜更新】ウラロジ仙台 (@urarozi_sendai) October 11, 2020
1959年のロシア(当時はソ連)のウラル山脈で起きた事件なんですが、登山していたグループ10人のうち、途中で引き返したひとりを除いて全員亡くなったという。でも普通に雪山で遭難して亡くなったと考えるには、少し状況がおかしいと。なぜか裸になってたり、テントに居た形跡があるのにわざわざテントから飛び出て死んでいたり。
今は「こういう流れで雪崩に巻き込まれたと仮定するなら説明はつく」と言われてるんですけど、事件が起きた場所がロシアで…ロシアって今もヤバいけど、ソ連だった時は更に色んなことが秘匿されて、情報が表に出てこないってイメージの国だったじゃないですか。
だからソ連当局が「雪崩に巻き込まれたのが原因で起きた痛ましい事故です」と発表していても、みんな「本当か?」って疑ってしまうんですよね。遺体が着ていた服から高い線量の放射性物質が検出されていたこともあって、余計怪しまれていて。世間が未解決事件に仕立て上げているような部分もあり、そういう所も興味深くてよく見ていました。
──どちらも面白いし興味深いんですが、これ記事に出来るかな…。
S:すみません、使えなかったら全部カットして大丈夫です…。未解決事件の他にも、過去に起きた大変な事件について調べてみることもあります。海外のシリアルキラーとか。どうしてこんな犯行に及んだんだ?っていうところに興味があって。
──日本でのそういった話題には興味は無いんですか?
S:正直なこというと、日本だと身近すぎてちょっと怖いんですよ。国内の神隠し事件とかだと怖くなっちゃうからあんまり調べすぎず、あえて海外のを見てる感じですね。「ミルウォーキーの怪物」の話とか。
──「ミルウォーキーの怪物」?
S:ジェフリー・ダーマーっていう人がミルウォーキーという所に住んでいて、そこで連続殺人事件を起こしたことからそう呼ばれてるんですけど。殺人の動機が彼の場合は結構悲しいもので、それが印象に残っててよく覚えています。
彼は家庭環境があまり良くなかったようで。家族の愛情もさほど実感できずに、孤独に生きていたらしいんですよね。その上ゲイで、そのことについても悩んでいたそうです。当時は今以上に同性愛者が差別されがちな時代だったと思いますし。でもゲイコミュニティというものは当時もあった訳で、そこで普通に彼氏を作ればいいじゃんって思うんですけど……例えばバーで出会って仲良くなって家に連れ込んで、ここまでうまくいったとしても、一晩共にして寝て起きたら相手はまあ、自分の家に帰るじゃないですか。ジェフリー・ダーマーはそれが嫌だったみたいで、「帰って欲しくない」という理由から衝動的に殺しちゃうんです。
結構世の中で知られているシリアルキラーって、人を殺したくて殺してる人って多いと思うんですよね。人を殺すことで興奮するだとか。
ジェフリー・ダーマーに関しては、もちろんそういう嗜好はある上でなんですけども、できれば生きたまま側にいて欲しいけど居てくれないから殺してしまうっていう動機が物悲しいなあと。滅茶苦茶怖いですけどね。
更に悲しいのは、「死ななくても側にいてくれる恋人が欲しい」っていう理由で自己流のロボトミー手術をし始めるところです。相手の頭に塩酸を注射して。もちろん上手くいくわけもなく、外に逃げられてしまうこともあったので結局は殺さざるを得なくなったり。
孤独って人をかなり狂わせるんだなあとしみじみ思いましたね。自分は孤独に耐えられるたちでよかったなーって。
それともうひとり、テッド・バンディっていう有名なシリアルキラーがいて。
彼を題材にした、ザック・エフロンが主演の「テッド・バンディ」という映画があるんですが、ぜひ皆さんにもお勧めしたいです。個人的にすごく面白かったので!
──アマプラ(Amazon Prime)のラインナップに入ってるようなので見てみますね。ちなみにどういう事件や内容でしょうか?
S:ザック・エフロンが演じているテッド・バンディはですね、若い女性に性的暴行を加えて殺していた連続殺人犯なんですが、彼には普通にお付き合いしていた女性がいまして。映画では、その恋人の視点で当時のテッド・バンディの姿が描かれています。殺人のシーンやグロテスクな描写はほぼ無いので、グロは苦手な方でも観れる作品だと思います。
──彼女視点メインで映画が成り立つのが凄いですね。
S:そうですねえ。実際に起きた事件を元にしている映画ですし、犯人はもちろんテッド・バンディなんですよ。それはわかりきっていること。でも彼自身は容疑を否認していて、恋人にも「犯人は僕じゃないんだ」とずっと訴えているし、彼女も当然彼の無実を信じたい。事件を知らない人が観たら「テッド・バンディは本当に無実なんじゃないか」って気持ちになるかも。観ている私たちも殺人犯の詭弁に本当に騙されてしまいそうになるという。そういう意味では、すごく稀有な体験が出来る映画だと思います。
朝まで夢中になってしまうMinecraftの魅力
──知らない事件や作品を知り興味が持てました、ありがとうございます。“興味”といえば、話は変わるんですが、「『マイクラ』をひたすらやっていたら朝になってた」とツイートしてましたよね。マイクラはどんな所に興味が惹かれるんですか?
S:そのツイートをした当時は「サバイバルモード」っていう、敵が攻撃してくるしすぐ死ぬし、素材も自分で頑張って探して集めないといけないモードでやってたんですよね。最近は死なないしアイテムも無限に使える「クリエイティブモード」でプレイしてるんですが。
──あのゲームって死ぬことがあるんですか!?
S:死にます。サバイバルモードでやってるとすぐ死にます。死ぬとアイテムを全てそこに落として、死ぬ前に最後に寝たベッドからリスポーンするんですけど、ベッドとか拠点から遠い場所まで冒険してきてた時はそれが滅茶苦茶嫌なんですよ(笑)。装備も全部そこで落とすので裸の状態になっちゃうし。
──無課金ユーザー状態ですね(笑)。
S:まさにそうですね(笑)。(ゲーム内時間が)夜になるとモンスターが襲ってくるのでなるべく夜間に出歩くのは避けたいんですけど、死んでリスポーンした後はアイテムを取り戻したくて無理矢理死んだところまで戻ったり、夜になったのにベッドを持っていなくてすぐ寝られない時は死なないように一晩中周囲を警戒しながら洞窟に立てこもってたり……そうなるともうやめられなくなりますね。あとは家を建てたいとか動物を捕まえたいとか、何かしらの目標があると達成出来るまで時間を見ずに没頭してしまうので気付いたら朝になってる。
それと私、ゲームの中でも方向音痴なんですよ。だからマイクラでちょっと冒険すると無茶苦茶に迷って、それでいつの間にか朝、みたいな(笑)。マップも作れるには作れるんですが、かなり見づらい地図で……モンハンとかにあるわかりやすいミニマップみたいなのはないんです。座標で判断するしかなくて。
──クリエイティブモードだとやりやすさって段違いなんですか?
S:そうですね。クリエイティブモードだと空も飛べるし死なないしお腹も減らないし。サバイバルモードだと空腹度が高くなりすぎると死ぬので、適度にご飯を食べなきゃいけない。
──牧場物語みたいなシステムですね。マイクラ界隈は凄い建築をしてる人を見かけますが、Sさんが建てたいものとかってありますか?
S:建物とはちょっと違うんですが……今の拠点の周辺は、海に島がいくつも散らばってる地形なんです。島から島へ移動しようとして海に出ると速攻で迷うので、帰り道がわかるように島々をつなぐ道を作ろうとしてますね。同じワールドで遊んでる知人はガラスの水槽を作ったりしているので、その作業を手伝うこともあります。あとはウーパールーパーを池に入れてるくらいですかね。クリエイティブモードだと簡単に増やせるので。
▲『Minecraft』より
(画像はSさんが実際にプレイした時のもの。ウーパールーパー可愛いらしいですね♪)
▲こちらも『Minecraft』より
(水槽の中の様子。イルカが窒息して死んでしまわないよう、ソウルサンドをいくつか床に仕込んでいます)
Vtuberとしての側面
──YouTubeに投稿しているVTuverとしての動画でも、マイクラを話題にしてましたね。Vになる際に必要な機材やアプリ等のテクニカルな面について詳しくないんですが、どの様に撮影するんですか?
S:「vear」っていうスマホアプリでやってるんですけど、自撮りするような感じで、スマホのカメラを自分に向けて撮っています。
撮影で一番気を遣っているのは、モデルが良い感じにカメラで映る角度かどうかですね。やっぱり可愛い顔で撮りたいじゃないですか(笑)。話す内容については、正直あんまり深く考えてないです。単純に喋るだけ。らむねさんが素敵な身体を作ってくれたので、動いて喋るだけで可愛いかなって。
──今後もVの身体を活用していく予定はありますか?
S:あります!あくまで予定ですが、今回の「トリセツ」が公開された後くらいに出そうと思っています。
──Sさんの動画公開楽しみです!
Sさんが感じている「アート」や「美術」とは
──ところで以前、コミュニケーションを深める意味で編集部メンバーそれぞれ、関心のあるものや今後チャレンジしたいことなどお話した日がありましたよね。私が個人的に思うSさんの印象強い面って、「狩猟画」が好きであったり、会田誠氏の個展に行ったりというアートが好きなところなんですよ。
S:あー、そんな話もしましたね(笑)。私はそもそも動物が好きなんですよ。だから動物がモチーフの絵画も勿論好きで、その中のひとつとして狩猟画が特に好き。写実的な動物の絵としていちばんしっくりくるというか。
──しっくりくる、ですか。
S:狩猟画に描かれているのは狩りの獲物で、狩りって当時の貴族の遊びの一つなんですけど、こんなにいいものが獲れたぞって自慢するべきものだからこそ見栄え良く描かれるものだと思うんですよ。だから毛皮の質感とか、凄く綺麗。たとえば白っぽい毛皮や羽の動物であれば、本当は血とか土とかで汚れてる筈なんです。だけど絵におこす時には、その動物が一番綺麗な、美化された状態で描かれていて。そこが好きですね。写実的だけど、現実よりもさらに綺麗に描かれているところ。
──東京駅前のKITTEに、インターメディアテクという博物館があるんですが。そこで東京大学の保有する標本や剥製が展示されているのを見た時、似たような感覚を覚えたのでなんとなくわかります。他にもアートにまつわるエピソードなどありますか? アートに興味を持つようになったきっかけとか。
S:本格的にアートを好きになったのは大学生の頃ですね。当時受けていた教養学科の一つで西洋美術に関する授業を受けていまして。その授業がきっかけで「美術って面白いんだな」と思うようになって、専攻も美術史系のところを選びました。
芸術って、高尚なもの、教養がある人だけのものだと思われがちですよね。私も以前はそう思っていたんですが、大学で講義を受けてみて、別に美術に関する知識がなくても、好き嫌いとかの軽い気持ちで見てもいいんだなと思えるようになったんです。たしかに絵の知識があるとモチーフの意味がわかって楽しい部分とかもあるんですけど、それはプラスアルファの部分。さっきお話した授業を担当していた先生の話を聞いていると「美術に関する知識を身につけるのは作品を見た後でもいいんだ」って思えた。勿論人それぞれ考え方は違うので、他の専門家の方はまた違った意見をお持ちかも知れないんですが。
──ふむふむ。Sさんの狩猟画についての視点もたしかに新鮮でした!
S:さっきはなんか偉そうに色々言いましたけど、結局はとにかく好きってだけなんです。私ケモナーなので……見てるのは毛皮の質感がどう描かれてるかとか、そういうところばかり。一番好きなのは18世紀フランスのロココ絵画なんですが、それも単純に可愛いし、ちょっとエロいからっていう理由で好きなんです。それでも「絵が好き」ということには変わりないので。
──(笑)。今後、アートを絡めたウラロジ仙台での展開とかは考えてますか?
S:今は具体的な計画はありませんが、ウラロジ仙台で出来ることがあればどんどんやりたいですね。理想としては「敷居は高くないんだよ」ってことを伝えたいです。「人形館に泊まろう!」企画でも話が出てたかと思いますが、予備知識がなくても楽しんでいいんだよって。実際に作品に触れてみて、好きなもの、惹かれるものに出会えたら後からその作品について調べてみればいい。そのくらいの軽い気持ちでいいので、まずは芸術に触れてみてほしいです。美術館に行くこと・芸術鑑賞することは「結果」じゃなくて「入口」なんだと思って貰えたらうれしいですね。
──アートに関するお話ありがとうございます。最後に読者へのメッセージをお願いします!
S:冒頭でも言いましたが、ウラロジ仙台の編集部メンバーがどんどん面白い記事をアウトプット出来る様になってきたので、読者の皆さんにはぜひ楽しんで頂けたらなと思います。その合間に、私がたまに上げる動画を見て貰えたら嬉しいです。
それと、以前ツイキャスで配信した際には、トラブルが多かった中優しく見守っていただいてありがとうございました。また配信などするときにはよろしくお願いします!
インタビュイー:S
取材・執筆:花