唯一無二のアナーキーなアイテムを仙台から!カルチャーMixが決め手のアパレルWebショップ・DESTRUCTIONSKOOL【ヤバイ!?商い屋さん】

ヤバイ!?商い屋さんとは

おいしくてヤバイ、かわいくてヤバイ、どハマりしそうでヤバイ!など、ポジティブな意味でヤバイ!と思えるお店や施設を、以下のポイントを抑えながら紹介していくコーナーです。

Point!
お店の特徴や素敵な発見…ここスキ♡ポイント
雑談や何気ないやりとりから飛び出す…
ヤバイ!?ポイント
オーナーさんに聞く…うちのヤバイ!?ポイント

コーナータイトル変更について

このコーナーはせんだいマチプラにて勝手に連載していた「ヤバイ!?物件屋さん」のタイトルを引き継いでいましたが、今回からコーナータイトルを「ヤバイ!?商い屋さん」に変更しました。

東北や宮城県でサブカルチャーやマニアックさを売りにした小商いをやっている方の紹介を通して、経済が潤ったり、東北へのUターンや起業にチャレンジしたりする若い世代が増えたらいいね♪というねらいがあります。

そういうところも、ちゃんと考えてるんだからね!ピースピース。

今回の商い屋さん…DESTRUCTIONSKOOL

今回はone and only(唯一無二)を掲げるアパレルショップ・DESTRUCTIONSKOOLに直撃!

東京都内でいえば、中野や原宿あたりでお店を構えていそうな個性派アイテム揃い。まさか、こういったアイテムが仙台から発信・発売されているとは。

更に、シルクスクリーンプリントのワークショップも不定期で開催されているとの噂も耳にしていたので、取り組み全体について、詳しくお聞きしてきました!

★Webショップ本校購買部分校購買部での販売が中心のため、セレクトショップ・RAFFISHDOG(仙台市青葉区中央)インタビュー・撮影場所提供にご協力いただきました。

RAFFISHDOG
場所:宮城県仙台市青葉区中央2丁目6-14 光翠ビルB1F
TEL&FAX : 022-265-1977
URL : http://www.raffishdog.com/

※RAFFISHDOGとDESTRUCTIONSKOOLは仲良しだそう。ですが、RAFFISHDOGの方針としてDESTRUCTIONSKOOLのお洋服の扱いはございませんので、ご注意ください(テイストや方向性の違いによるものだそうです)。こだわりッ!

ヤバイ!?オーナー紹介

DESTRUCTIONSKOOL (以下・ディスト)のタロです。よろしく!

ー今日はヤバい商いのお話、よろしくお願いします!ご自身も派手髪で、私服も個性派!普段はWebショップでアパレルアイテムを販売しているんですよね。いつごろからショップをオープンしたのですか?

2020年頃からだね。なんなら、3年前は普通に会社員だったよ(笑)。

ー意外!結構最近なんですね。しかも、3年前まで会社員!?

ホームレスやってた時期もあるけど。

ーホ…!?どういうことなんです!?世界観やコンセプトがガッチリ確立されているし長年経営されているのかと思いました。しかし、その頃だと…。

そう、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まったあたりからショップを始めたもんで、広報や営業もしにくいし、困っちゃったよ。ただ、SNS経由なのか分からないけど、他県の方もよく買っていかれるからありがたいね。遠いと九州地方の方からオーダーがあったり。嬉しくて、商品にプラスで手書きメッセージとおまけをたくさん入れて送っちゃうんだよね!

ーアイテムそのものはパンク・ロック・アングラのエッセンスが強いのに、すごいハートフル。前職も、アパレルやクリエイティブ関係の企業にお勤めだったんでしょうか?

いや、全然。システム系だったよ。もともとバンドをやっていてCDジャケットのアートワークやグッズ(バンドTシャツなど)のグラフィックを担当経験はあったけどね。その頃から「普段でも着こなせるバンドTとは」と考えながら制作はしてたかな〜。

▲拡声器も唯一無二のカスタム!

ーいいですね!普段づかいできるバンドTはファンにとっても、バンドメンバーにとっても、ありがたいと思います。しかし、社会人になるタイミングで「服飾の道に行こう!」とはならなかったのですか。

中学時代からオカンの影響でVivienneWestwoodCOMME des GARCONSなどのブランド服をカスタムして着ていて、周りからも「服飾の道に進めば?」とよく言われていたけれど、自分はそういう風に思えなかった。当時は「これかっこいい!着たい!」と思える服にすぐ出会えたから。

でも、年々ピンと来るような…自分が着たいと思える服がなくなっていった。「じゃあ自分で着たい服つくろう!」って、「DESTRUCTIONSKOOL」と名乗って、服づくりを始めたわけ。

ーかっこよすぎる…。

歯磨きしてるとき、寝ぼけて洗濯機にぺってしちゃうこともあるけど。

ーかっこわるすぎる…。

ここ好き!Point:学校じゃ教えてくれないことをやろう

そんな流れで、もともと自分のためだけに作っていたけど友だちに「広く販売してみたら」と後押しされて、服屋としてディストをスタートすることにした。「学校じゃ教えてくれないことをやろう」という意味でDESTRUCTIONSKOOL (Skool=School)。和文で「崩壊學黌/崩壊学校」ね。

かなり不定期だけど、このRAFFISHDOGに協力してもらってシルクスクリーン印刷のワークショップも開催することもある。

版の大きさごとに値段を変えていて、印刷するシャツなんかもこちらで用意はしているけど印刷するアイテムの持ち込みもOKだし、自由度高いよ!

ここ好き!Point:特攻(ぶっこみ)のタロ

「既存のプリントにプリントする」的な、カルチャー同士をMixする・既存のものをぶっ壊す面白さをディストでは今後でもやっていきたい。古着のリメイクにしろ、「この服、オモテのロゴがメインなのに、新しいプリントが重なってメインじゃなくなってる!」みたいなね。

病み系・地雷系ファッションが好きな女の子も最近じゃ多いし、こういう可愛いデザインも人気なんだけど…。

パンク・アナーキーなエッセンスを散りばめているの、わかる?

ーあ、セックス・ピストルズの『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』…!?

そうそう!自分が通ってきたもの、いいなと思っているものをエッセンスとして融合させるわけ!あくまで「これはこういうイメージで作った」と説明できるものをぶっこんでるよ。なんとなくかっこいいからじゃだめだよね。

▲色違いもありますわョ…♪

ーこだわりがすごい。しかも、根拠あるこだわり。

そうなのよ。

▲「カルト映画が好きだから、そういうコンセプトで作ったデザイン!」とのこと

 

ーこちらの「カルト映画ジャンキー」のTシャツのボディ、他のTシャツと比べると形状や質感に違いがあるような。

よく気づいたね!デザインによって、ボディも都度選定してるよ。これは他のものよりゆったりしてて、布地もてろっとしたボディを使ってる。アイテム別に価格を固定しているから、原価的に採算取れないことになっちゃうこともあるけど…。やっぱり「絶対にこうしたい」っていうビジョンがそれぞれのアイテムにあるから。

▲こちらは布地を縫い合わせて作られたショートパンツ。こだわりがすごい。

あと、これ今日やっと完成したジャケット!可愛いでしょ。


ーめちゃくちゃ可愛いです…。キョンシー風ですね。

そうそう。チャイナ風の留め具も、チャームもやっと海外メーカーから届いて…これが作りたかったんだ〜、って感じ!


ーこんな細かいところまで…。本当にすごい。でも、基本デザインや製作はタロさんが全て行なっているんですよね。大変じゃないですか?

ここ好き!Point:バイブスやマインドが合う人たちと一緒につくる!

そうだね。基本は俺1人中心でデザインを作ったりWebショップを運営したりしている。着用モデルやイラスト担当で協力してくれている方も数名いるんだけど、チームを固定しすぎると広がりが生まれないから、協力してくれているみんなに都度お願いしてるよ。

特にマイノリティ的なものを作っていきたいからマインドが合って、クリエイションが広がるような人と共作したいというこだわりがある。なんなら、普段絵なんか描かない人にも「描いて!」って声をかけてみたこともあるよ(笑)。マインドが大事なんだ。

ー可愛い系でいえば、ラーメン店「ラーメン カラテキッド」とのコラボTシャツも気になってました。

カラテキッドのTシャツはね、中華×スケボー×パンクのエッセンスを散りばめていて、俺もお気に入り。実際、人気もあるみたいでまた追加納品しにいく予定!

ラーメン カラテキッド
場所:宮城県仙台市青葉区宮町1-3-5
詳細:ラーメン カラテキッド…instagram

もともと俺がカラテキッドの常連で、Tシャツやポストカードを店への周年プレゼントとして贈ったのをきっかけに店側から「お客さんでも欲しがる人多いんで、公式グッズとして販売しましょうよ」という声がけがあって、公式グッズ化の流れになったわけ。

カラテキッドの店主がやっているinstagramの投稿も面白くてさ。ディストとマインドやバイブスが近いのもあって、一緒にやっているみたいなところもあるね。

ーすごい!そんなことあるんですね、現実に。

ヤバい!?Point:one and onlyのため、なんでもDIY!?

ちなみに、シルクスクリーン印刷には露光機という機材が必要で、購入すると大体30,000円以上するんだけど、うちは露光機も手作り!

ーなんと、露光機もDIY!

露光機だけじゃないよ。既存のインク同士を混ぜて、オリジナルの色味のインクも作ってる。前までは「この前使った色、再現できね〜!」っていうのがあったけど、最近はちゃんとインクの割合を計量することで、オリジナルの色味を何度も再現できるようにしてるよ(笑)。

ーなんで最初から計量しなかったんですか!(笑)

まあまあ(笑)。ちなみに、DIYというよりアナログ作業だけど、文字やロゴはレタリング・一発書きがほとんどだよ。レタリングした文字をそのままデザインに起用してる。

▲メタル風ロゴも手書きベースとは…プロの技。

ーえ、illustratorとかグラフィック製作のソフトではなく。スゴ技すぎる!

ヤバイ!?Point:突然自宅でもワークショップが始まる

そういえば、自宅兼作業場で友達が遊びにきている時に服へのプリントを手伝ってもらうことも多いんだけど、友達自身も「俺も何か、オリジナルのプリントしようかな?」とテンションが上がって、突然自宅でプリントワークショップが始まっちゃうことがあるんだよね(笑)。手伝いしているうちに自分も欲しくなって来ちゃうみたいで!

ーそれはすごい影響力だ…。絶対楽しいですね!

めちゃくちゃ楽しいよ〜!

うちのここがヤバい!Point

ーでは、最後に「うちの店のここがヤバいPoint」を教えていただけますか?

やっぱり「one and only、唯一無二なこと」がヤバい!

これとこれ組み合わせるの!?ってものや、ありそうでないことを目指してデザインしているし、自分が本当に好きなものをベースにしている。サブカルチャーやアングラな要素もあるけど、ポップな要素もMixさせたいんだよね。普段じゃ絶対に交わらないもの同士をかけあわせて、新しいものを生み出しているのが唯一無二だと思う!

今後はマジの一点ものを売りにしたセカンドラインも動かしていきたいな。古着のリメイクとかさ。基盤をぶっ壊して、one and onlyなものを作っていくのは今後も続けていきたいね!

おまけ

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取材日:11月23日

取材・執筆:恐山R
取材協力:RAFFISHDOG

ちなみに…

2月〜開催予定の恐山Rのミニ個展、DESTRUCTIONSKOOL ・タロさんも共同制作にて参戦予定でございます。卍要チェック卍です!