こんばんは、のちゃです。
ウラロジ仙台では「陰キャなりにキラキラまちづくり界隈に首をつっこんでみる」ムーブを陰キャがゼロから考えるまちづくりシリーズ(略してゼロまち)と題して、2022年の春先から青葉通駅前エリア周辺でのまちづくりの話題を追ってきました。
▲こんなノリで2年間近く青葉通周辺のまちづくりの話題を追っています。
社会実験「MOVE MOVE」が終了してからは、青葉通駅前エリアの動きが停滞しているように見えてしまっている方も多いかもしれません。ですが実は、今も水面下で将来ビジョン検討など、色々なことが進行中。
ウラロジ仙台の今回の使命は、青葉通が今もまだ「MOVE」しているということを皆さんの目に見える形でお伝えしていくことなのです。
さらに、2024年のウラロジ仙台の密かな裏テーマは……「読者を巻き込む」!
編集部と一緒に小さなお楽しみをたくさん見つけて欲しいな!という思いを胸に、みんなで人狼をするオフ会の開催もしていました。
青葉通の「MOVE」っぷりを見せつけるための今回の企画にも、せっかくだから読者呼んじゃう!?ということで……
年4回予定の「インターネットやめろ集会(仮)」の参加者を募集してみました。
「インターネットやめろ集会(仮)」と称して読者を集めてみた
2024年6月22日(土)、「インターネットやめろ集会(仮)」とかいう怪しげなイベントへの参加募集の呼びかけに応えて、ANIKIさん、レノンさん、池ノ上さん、卯月さん、大島さん、厠谷さんら6名の読者の方が会場に集結してくれました。
恐山R:皆さんこんにちは〜!ウラロジ仙台編集長の恐山・R・クロフォードです!
艶姫猫子:ウラロジ仙台の艶姫猫子です〜!
恐山R:……今日はインターネットやめろ集会ということで、皆さんと楽しくボードゲームをしたり…………
艶姫猫子:しませーーーーん!
▲ぎこちなくドッキリのポスターを掲げる猫子さん。参加してくれた読者の皆さんは困惑のあまり静まり返っている
読者の皆さん:…………?
のちゃ:「…えっ、えぇーーーー!!!(棒)」
編集S:「一体何をやらされるって言うんだ~!」
恐山R:本日は、皆さんに路上観察をしていただきます!
ぐだぐだの茶番と露骨なサクラの介入により、本日行う遊びがとうとう公表されたのでした。
#ウラロジ路上観察 読者巻き込み計画!!
実は卯月さん、大島さん、厠谷さんの3名は東北大学 路上観察同好会のメンバー。
路上観察界隈からの刺客として個別にお誘いしていたのです!
「炎天下の中、読者を歩かせるのか!!おまいらは!!!」などと怒号が飛ぶこともなく、我々はとても安心しました。ウの読者のみんな、ハートがあったかくて嬉しいね。
▲その場で記事をおさらいする参加者。
路上観察のポイントをおさらい
かい:旧字体を使っていたり、古くなってかけたり掠れたりした看板の文字や、ステッカーボム、落書き、面白い作りの建物、壁紙の材質などに注目してみると色々見つかって面白いですよ!
のちゃ:あとは公開空地を見つけることも路上観察の一つです!いつもは気にせず歩いていたところが実は公開空地だったと知ると地味にワクワクしますよ〜。普段の行動でも小休憩スポットが増えるので気にしてみてください。
また人の傾向を見ることも路上観察になります。例えば今日は似たようなファッションの人が多いな〜と思ったらダーウィン(※ライブハウスの名称)でライブがあるかも、とか。勾当台公園でイベントがあったんだ~、とかね。
恐山R:じゃあこれを踏まえて、チームに別れて路上観察の方向性を決める話し合いをしましょう!」
今回歩くコースはこちら。
集合場所であるアートスペース リュミエール周辺の通りを一周するコースです。
アートスペース リュミエールがあるスズキビルの入り口から出てまっすぐ歩くチームと、出てすぐ左に曲がって進むチームに別れて路上観察を行います。
普通に歩けば10分くらいで周れる距離ですが、辺りを観察することをふまえ、1時間ほどかけて歩くゆったりペースを想定しています。
同じコースを反対回りに歩くことになるので、ルート通りに歩いていれば青葉通と晩翠通のあたりで2チームがすれ違うはず。ルート通りに歩いていれば、ね……。
出て左チーム
<写真左下から時計回り>
大島(東北大学 路上観察同好会)
艶姫猫子(ウラロジ仙台)
佐々木かい(ウラロジ仙台)
卯月(東北大学 路上観察同好会)
ANIKI(かわいいを撮りたい素人カメラマン)
のちゃ(カメラ外/ウラロジ仙台)
のちゃ:こちらのチームは普段から写真を撮る人が多いですね。私も学生時代は写真部でしたし。
かい:今日もチームの半数がカメラ持ってきてますね。ANIKIさんは普段どちらかというと人を被写体にして撮ることが多いと思いますが、建物や看板を被写体にするのはどうですか?
ANIKI:どちらかというと普段、人がよく見えるように建物や背景はぼかしてなんぼなので建物や看板を被写体にするのは新鮮かもしれないです。
大島:人を撮るのと建物を撮るのは全く別物ですからね。
猫子:路上観察同好会でこの辺りの地域って観察したことありますか?
卯月:この辺りはあまり観察したことがないので楽しみです。
出てまっすぐチーム
<写真左上から反時計回り>
厠谷(東北大学 路上観察同好会)
レノン(ちいかわ・ハチワレ推し!)
池ノ上(東北大学 動く会/立て看同好会)
編集S(ウラロジ仙台)
恐山R(ウラロジ仙台)
恐山R:このチームのメンバーに共通点はあるのだろうか?バラバラでしょうけど、みんなの出身地は。
池ノ上:自分は金沢です。
厠谷:僕は神奈川から。
恐山R:2人は進学で仙台に来た感じかね。
レノン:カナダの田舎街の生まれです。
編集S:やっぱりバラバラですね。仙台出身なのは私とらむねさんだけなのに、みんなで仙台に集まって遊ぼうとしてるの、エモいかもな……。
恐山R:エモいって言いたいだけの人だ。
アイスブレイクのおしゃべりもそこそこに、いざ路上観察に出発〜〜!!
出て左チーム
<国分町通り>
大島:芭蕉の辻の裏に謎の鉄板がある!これはなんの鉄板なんだろう?
卯月:青森県の三厩(みんま)地区までの距離が書いてありますね。
かい:なるほど、竜飛岬(※津軽半島最北端、津軽海峡に突き出てる岬)のある所ですか。
かい:あ!あんなところに落書きが!!
▲傍についているハシゴに登って描いたと思われる落書き
<青葉通>
卯月:ここの扉が壁と同化してますね。扉開けたら何が入ってるんだろう?
▲反対側の壁にも同化しているドア
猫子:ライオン“ズ”ビルかと思ったらライオンビルだ。
ANIKI:ほんとだ!弁護士事務所が多く入っているみたいですね。
のちゃ:電気に“S”ってあるけどこれ何のS?!
▲詩人、英文学者・土井晩翠の旧居「晩翠草堂」(宮城県仙台市青葉区大町1-2-2)
卯月:こんなところあったんだ。無料開放されているみたいだし時間があったら入りたかったな。
大島:ここの石に彫られている文字は達筆だし、旧字体も使われていてかなり良いですね。路上観察の中でも旧字体を見つけるのが好きなんですよね。
<晩翠通り>
ここで事件発生!
のちゃ:あれ?この辺りでもう片方のチームとすれ違う予定……ですよね?
かい:そのはずなんですけど、全然見当たらないですね。あれ?……遅れているだけかもしれないので、とりあえず進みましょう!
のちゃ:ここの駐車場の表記が、パ パーキングみたいになってるね。
大島:しかも下の枠、無情報看板だ!
猫子:壁の手形もすごい!これ、触るとファンデーションみたいに付いちゃうんですね。
かい:猫子さん、潔癖症なのになんで触っちゃうんですか!……それにしても相手のチームと全然会えませんね。もしかしたら、早く会場に戻っているかもしれないので少し急ぎましょう!
<晩翠通りから曲がって会場まで>
大島:弁護士じゃなくて辯護士だ!ここにも旧字体があったんだ。たまらないですね。
卯月:1名ずつ頭も合ってないし字間もばらばらでデザイナーがみたら頭抱えちゃうね。これは。
のちゃ:うぅ、頭が痛くなってきた。
のちゃ:お!新しめの公開空地だ!公開空地看板もまだイキイキしているぞ!
猫子:ここ、マンションの公開空地なんですね。いいな、いつかこんなマンションに住みたい。
出てまっすぐチーム(情報提供:恐山R・編集S)
<晩翠通り>
▲小さなお店や飲食店も多く、路上観察というより気になるスポットも多数!
編集S:植栽に埋もれちゃってて、可愛いベンチ。池ノ上さんは虫とかも好きなんですよね。
池ノ上:そうなんです、植物とか虫好きなんです。今日はピアスもてんとう虫で……あっこれ、オニアザミだ。
▲アメリカオニアザミはトゲが大変鋭く普通に指に刺さるので注意しましょう(1敗)。
▲「函」の字が珍しいかたち!わかりますか?
レノン:あ、あの標識。晩翠通、Bansui Dori avenue って……もうめちゃくちゃだよ。
恐山R:レノン、さすがfromカナダの目線やな。通り(Dori)と通り(avenue)が、被ってしまったな。
編集S:孤独のアベニュー。
恐山R:あっ、立ち飲み屋さん。
▲開放的で気持ちよさそうな飲み屋さんへの寄り道を耐えるぞ。
編集S:あ!給水ポイントだ!水分補給は大事だよな~、暑いしな〜。
厠谷:ビール飲んだら視界がより開けて見えて……いいかもしれない。
恐山R:おい、先輩。それっぽい理由やめーや。くぅ、お仕事ですので、今日はスルーです……。
池ノ上:ここ、すごいっすね……。
編集S:激渋ビル隙間じゃない?
▲なぜか碑文のスペース間隔が広い「芭蕉の辻」石碑。
ここで事件発生。
レノン:ねえ、気づいたけど。ここ大町だよ。
編集S:え!?いやそんなわけない、大きな通りに出たら曲がるだけってかいさんに聞いてたのに、間違うわけが……。
厠谷:一本、曲がるところを間違えちゃった感じでしょうか。
恐山R:なんだって!?!?!?……「青葉通で遊ぼう」なのに、青葉通をスルーしてしまった。
▲ちょうど青葉通だけ無視して帰ろうとしてる。
<来た道を少し戻って青葉通>
▲道を間違うアクシデントがありつつ、みんなに土下座して青葉通も観察しにいきました。
恐山R:厠谷先輩。何か面白い看板でもありました?
厠谷:あ、ここ。ビルの隙間の方です。表側と奥の壁が違っていて面白いなって。
恐山R:ほんとだ!!!ハリボテじゃないけど……表側の感じと全然違う。さすが、よく気づくなあ。
ウラロジ路上観察ギャラリー 〜青葉通・晩翠通り・国分町通編〜
それでは、両チームのベストショットをみていきましょう。
あえてあまり解説を加えずに載せていきます。ぜひ、写真を見ながら「どこにグッときたんだろう」「これはなんだ!?」と思いを馳せつつ、ご覧ください。
★このプリント写真シェアは東北大学路上観察同好会さんの「報告会」スタイルをリスペクトした形式で行っています。
(左下から時計まわり)
《超 落書き雀》池ノ上
《「契」異体字 》厠谷
《SantaFeの太陽》レノン
《非公開……?》恐山R
《埋もれる》編集S
(上から時計まわり)
《絶妙な力加減を要求されるドア》大島
《産地直送》卯月
《ダウンタウン》艶姫猫子
(上から)
《北欧デザイン?》かい
《where is your name?》アニキ
《名は体を表す》のちゃ
路上観察をしてみて
恐山R「今回、みんなで路上観察してみてどうでしたか?」
ANIKI「自分が求めていたのはこういう感じだなと思いました。地下道-3150の時も感じたんですが、まったりしたようなこういう雰囲気の感じが好きなんです。でも、実際に体感することがあまりないので、居心地が良かったです。」
レノン「楽しかったです。仙台にずっと住みたいと思ってるので色々なイベントやオフ会に参加してみたいです。今日のルートは前に見えなかった景色が見えて楽しかったです!」
大島「路上観察同好会でも大人数でのフィールドワークってあまりやってなかったのでみんなでワイワイとできるのが楽しかったです。一人でやっている時は周りを気にしてしまいがちですが、みんなでやると色んなところが見れてよかったです。気になったところなどもその場で共有もできるしそういう面白さもあるなと思いました。あと皆さんそれぞれの視点があるので、どんな人とやっても面白そうだと改めて思いました。」
のちゃ「前回はウラロジメンバーや面識のある仙台市の方との路上観察で、自然と和気藹々とした雰囲気になれたのに対し、今回ほとんど初対面の人とでどんな感じになるか不安でしたが、普段歩いたり通ったりしている道でいろんな考察を話し合いながら歩けて、今日だけですっごく仲良くなれたと思います。路上観察はちゃんと遊びになる!!!!」
次回は8月24日(土)に開催予定!お楽しみに。
企画:ウラロジ仙台 編集部
執筆:のちゃ
編集:編集 S
挿画デザイン:恐山・R・クロフォード
制作協力:仙台市 都心まちづくり課
<この企画・記事は仙台市都心まちづくり課よりご依頼を受けて企画・運営しています>