青葉通のランウェイで自己表現! 個性派ファッションに和装、メイドさん行列も MOVE MOVEの記録③【青葉通仙台駅前エリア社会実験】

9月23日(金)から18日間、青葉通仙台駅前エリアが交流・活動の広場に

ウラロジ仙台編集部です!2022年も残るところ、あと1日……。ドキドキ。

さて、9月23日(金)から10月10日(月)までの18日間、青葉通仙台駅前エリア社会実験 MOVE MOVEが開催されました。ウラロジ仙台が2022年春先から「陰キャがゼロから考えるまちづくり」シリーズとして追いかけていたキラキラ系市民参画イベントやインタビューなどなど……全てはこの「MOVE MOVE」に通じていたってワケですね。伏線回収だ!

▲春先から、陽キャにおののいていた……。

今回はそんな青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVE MOVE」の出展コンテンツの中でもウラロジ仙台が半年間企画動向を追いかけていた学生団体Pompadourによるランウェイ企画のレポートです!

【おさらい】どうして社会実験を行ったの?

もし、青葉通仙台駅前が、仙台の心臓だったら。

https://machito-sendai.com/ より引用

青葉通仙台駅前エリア社会実験は「青葉通って、どんな表情をしていたら素敵かな」「もし、広場になったら」そんな仮定の元、道路空間を利活用した効果や交通への影響、仙台駅前周辺エリア回遊の創出についての検証を目的としていました(詳しいニュアンスや開催背景は以下の記事で詳しく触れています)。

この社会実験に関して交通機関の混乱やさまざまなご意見があったことは百も承知ですが、まずウラロジ仙台の本記事では「交流の場」「広場」としてどんな感じだったかという記録としてご覧いただけますと幸いです。

あなたが、JR仙台駅前・青葉通をランウェイに。自己表現のビッグウェーブ

青葉通仙台駅前エリア社会実験 MOVE MOVEにて2022年10月2日(日)、フリーランウェイと多様なファッションを通した自己表現を楽しむイベント「RUN your own WAY」が開催されました。コンセプトは「自己実現」&「自己表現」

運営は東北大学の学生団体Pompadourによるもの。当初は全く違う方向性の企画だったところを、多様性溢れるランウェイ企画に方向転換。ウラロジ仙台でも半年間、その動向を恐る恐る追っていたのです。

▲当日はオリジナルマスクの配布も!参加する際の想いやファッション・装いは違えど一体感が出ましたね。

どんなファッションでも!堂々と楽しめる場所

艶姫猫子
私はロリィタ服を着て、仙台の街をランウェイにして歩いてやったぜ☆周りで見ている皆様と同じ目線で歩けたので、全く緊張せずに歩く事ができました!


艶姫猫子
ランウェイを一緒に歩いたメンバーは若い世代の子たちが多くて、みんな元気いっぱい。過去にミスコンに参加したすごい方たちと共演できたこともあって、普段モデル活動をしている自分のモチベーションも鼓舞されました!

 

▲コンテストに出るような子たちと一緒の枠で歩いたら……確かにモデル・タレント活動のモチベーションが上がりそうです!

▲こちらはカジュアル部門の皆さんのスナップ。ファッショナブルでのびのびと自分らしさを表現できていたようでした◎

企画・運営は東北大学の学生団体Pompadour

のちゃ
普段着ない服を着る、良い機会になったと思います。普段は服をレンタルして着る機会もランウェイを歩く機会もない人も、みんな楽しそうでした!また、企画・運営者が東北大学の学生団体ということもあって、東北大学の学生を中心に多くの大学生が参加していて良い風景が生まれていたなと思いました。

▲東北大学の学生団体Pompadourの皆さんのオフショット!当日の運営も張り切っていました!

取材が始まった春先はPompadourの皆さんのあまりの立派さにこんな感じで震えていたウラロジ仙台編集部でしたが……。


▲一緒におどけてみせるなど、2022年の春先から
半年かけて学生たちと少し打ち解けたような実感もありました。き、気のせいだったらごめんね……!?


▲当日は仙台にゃんこメイドカフェ「にゃんぽんたん」からメイドさんオールスターズも参加。こんなにたくさんのにゃんこメイドがいたら緊張しちゃいそうなのに、ランウェイ出演者の誘導案内もお見事!

▲前々日に偶然目撃した、Pompadourの皆さんによるレッドカーペットの準備風景(22:00ごろ)。実はこんなに遅い時間まで当日に向けた準備を頑張っていたのだ。

のちゃ
イベント中に開催していた「うつくしい歩き方講座」もモデルを目指している学生はもちろん、「ランウェイを歩くならかっこよく歩きたい!」という方も多かっただろうから、皆さんにとって良い経験になったのではないかな。

▲希望者はドレスデザイナー・ビューティアドバイザーの柳谷理花先生による「うつくしい歩き方講座」を受講!

ShimMyan
正直なところ当日は「学生が作ったイベントやろうから、温かい目で見守ろう」と考えていたんですが、みんな民間でやっても遜色ないような企画力で、ランウェイ講座を行うなど大変まとまりのある企画として盛り上がっていてすごいなと感じましたね。

▲当日は着物のレンタルや古着の販売などもあり、ダル着で来ていても楽しめるような仕掛けが。

S
コスプレ部門は、にゃんぽんたんの猫耳メイドさんたちがとにかく壮観でした。コスプレして参加していたお子さんもすごくかわいくて、周りの人みんな笑顔になっていましたね。ショーにありがちなルッキズムばちばちの視線が私の見ていた範囲ではあまり観測されなかったように思うのですが、そういうショーの場ってすごく貴重なので、今後もブラッシュアップしつつ定期的なイベントになってくれたらいいなあと感じました。
ShimMyan
にゃんぽんたんのメイドさんたちによる行列ランウェイは、とにかくインパクト大!だったなあ。
恐山R
メイドさんのご主人様やお嬢様たちらしき方々も見かけた。嬉しそうだったぜー。後から聞いた話だと、お店へ帰っていくメイドさん行列につられてお店に行ってみたお客さんが結構いたとか、いないとか……。
のちゃ
伝統衣装やフォーマルの他にもコスプレ部門や、一般の人が歩けるフリーランウェイの時間があるのも良かったなと感じてます。

▲フリーランウェイの時間にはウラロジ仙台読者の姿も……!?

のちゃ
個人的には、月2くらいのイベント化して、コスプレイヤーさんも楽しめるものになったらいいなー!個人的に青葉通がバトルシティ化したような写真、いっぱい見たい(笑)。そうなれば長期的ではあるけど、学生団体Pompadourのみんなが元々企画していた「アニメの聖地で仙台を盛り上げる」的なことも叶いそう〜。

▲バトルシティの会場を勘違いして青葉通に来ちゃったウラロジ仙台編集部(というコンセプト)。

艶姫猫子
私はカジュアル部門のほか、コスプレ部門でも参加してみました。ウラロジ仙台のマスコットキャラクター・ろじこちゃんの衣装で歩いて、ウラロジ仙台の認知度UPにも一役買えたかな〜☆ のちゃさんが言うように定期的なイベント化していただいて、また参加したい。次回こういう機会があるなら、アニメキャラクターのコスプレで参加してみたいな。
恐山R
猫子さんがコスプレしてくれているウラロジ仙台のマスコットキャラクター・ろじこちゃんは元々私がつくったんです。だから、ワシが育てたキャラクター、こんなに立派になって……(泣)の感情も大きかったです。素敵だったよ。
恐山R
きっかけがどうあれ、まちづくりに繋がる社会実験で、メイドさんや個性派ファッションの方……何より、若い世代の人たちがこんなに参加してくれるって、すごいことですよ。こういうの、待ってた。自分が「まちづくりの現場がキラキラ系だけではつまらない」と思っているのって、こういうことだよなって。あと、デュエルディスク持ってきても笑って受け入れてもらえる感じ。
ShimMyan
出演者も恥ずかしがらずちゃんと決まっていて……。多様性というコンセプトのもと、ルッキズムに翻案されない努力がところどころ垣間見られた。つまるところ、ルッキズム主義にもコスプレ天国にもならず、「いつもと違う自分を表現する場」になっていた。もろもろ、ワイには絶対できないやつなので「何、上から目線で言ってんだよ」って感じですが……とにかくすごかったですね。

 

▲最後はPompadourの集合写真でキメ!お疲れ様でした◎

青葉通の、仙台の「まちづくり」は続く

「ウラロジ的MOVE MOVEの記録」①〜③、いかがでしたでしょうか。青葉通仙台駅前エリアでの社会実験は無事終了いたしましたが、社会実験の結果をもとに、青葉通のまちづくりは続いていきます。そして、他のエリアでも……。

恐山R
2022年の春先に仙台市の方から「さあ!キラキラまちづくり界隈に取材GO!」という無茶なご依頼をいただいたときは、まちづくりの話題を扱うのは「ウラロジ仙台らしくないかも」って正直悩みました。ただ、我々のような陰気な集団がどっぷり関わったことで少しでも変わっていくことが今後少しでもあれば嬉しいです。むしろ、「深掘りして探究する」という意味ではウラロジ仙台らしい発信ができたかも。

S
私たちがブルブル震えるほどキラキラしている市民参画イベントや、立派すぎる取り組みが多い現状を知ることができたから、「そんなワケで、おれたちはこんな居場所をつくったよ」という意味でも青葉通地下道を利活用した「地下道-3150」を開催できましたしね。

まだまだ構想段階で課題もたくさん出てきたと思うけど、誰もが自分自身でやってみたいことを叶えられるエリアになったらいいですね。青葉通、これからもよろしくね。

まちは陽キャのものだけではない、だから実際に関わってみた。

「陰キャがゼロから考えるまちづくり」第一部、完。

コメント執筆:ウラロジ仙台 編集部
編集:恐山R
取材協力:Pompadour、青葉通を自分の手でランウェイにしちゃった皆さん、仙台市 都心まちづくり課