【開催レポート&裏話】少数派のためのマーケット「地下道-3150」ご来場の御礼&仙台 青葉通地下道利活用への道のり

場所

「地下道-3150」ご来場・ご協力ありがとうございました

ウラロジ仙台編集部です。

先週の三連休、2022年10月8日(金)〜10日(月・祝)にウラロジ仙台初主催イベント「地下道-3150」を開催いたしました。連日延べ1000人以上の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

通行にご協力いただいたことで現地での怪我やトラブルもなく終了できましたし、貸しホールやクローズドなお店の中ではあり得ないカオスな風景が生まれました。年代・属性関係なくブースに立ち寄っていただいた他、出店者・編集部スタッフ共にご家族がお見えになるという珍しい光景も見受けられ、公共空間でニッチな催事を開催する面白さ&気づきが多くありました。

▲設営前はこんな感じ。かつて噴水があった中央エリアがガラリと空いています。これが……

▲こうじゃ。

宮城県を拠点にした個性派クリエイター&事業者が大活躍

出店者の皆さんの個性派ぶりに何回か「出店者は都内から呼んだのか」と尋ねられたのですが、地下道-3150では宮城県や東北を拠点にしている出店者さんたちへお声がけをしました。

「こういう面白い人たちが仙台にもいるんだよ」ということが少しでも伝わったのであれば、嬉しく思います。


▲フェイクタトゥーはたくさんの図柄からお気に入りを選んで施術してもらうことができます。「変わった図柄に一目惚れして、フェイクタトゥーに挑戦してきました!」との声も◎


▲立ち読み歓迎スタイルの学術的同人誌に興味津々の方、多数!

▲世代や属性関係なく、ブースに立ち寄っていただけたのも地下道のいいところ!

▲カオス・多世代交流。



▲ろじこちゃんが人生相談してる……。

華麗なるパフォーマンスタイムも好評!

3日目はマーケット開催前にパフォーマンスタイムを設けました。華やかなライブペイントとダンスパフォーマンスをストリート感溢れまくる地下道で披露!

トップバッターは都内のイベントでも活躍している、AKKY!さんによるライブペイント。地下道-3150にピッタリな可愛い絵を仕上げてくださいました。足元にもAKKY!さんの世界観がじんわり伝わるドローイングが……♡

ラストは2022年10月14日(土)〜15日(日)には5周年祭も控えるWoman only bar 楽園の皆さんによる『グレイテスト・ショーマン』風のダンスパフォーマンス!普段楽園に通っているお姫様たちはもちろん、パフォーマンスに魅了されて立ち止まる方も多くいらっしゃいました♡

どんないきさつ・過程で青葉通地下道を利活用したの?

まず、この地下道-3150を企画したのは「ゼロまち」関係のお打ち合わせついでに「青葉通地下道、使わせてもらえるかもしれないよ。アングラっぽいし、ウラロジ仙台もなんかやったらいいんじゃないの」と仙台市の方から青葉通地下道の話題を立ち話で聞いたことがきっかけです。

その話題を編集部内に持ち帰った際に地下ってだけでワクワクするな〜という軽いノリから始まり、「ウラロジ仙台で応援したくなる個性派さんたちの活躍機会づくり・居場所づくり」としてちゃんと企画することに。結果的に「地域にいいこと、まちづくり」にもつながりそうでヨシ!

資金調達・許認可への道のり

資金調達や許認可に向けての道のりは以下の通り。

許認可では一方的に企画概要を説明するだけではなく、開催期間中の歩行者通行時の安全確保のため、会場配置や配置物の設置方法に関する調整を何度も行う必要がありました。

ユースチャレンジ!コラボプロジェクト(若者版・市民協働事業提案制度)へプレゼンテーション、そして無事採択いただいた!

青葉区 道路課(協議、説明)

青葉通まちづくり協議会(周辺地域の関係者へ説明)

青葉区 道路課(道路占有許可申請)

宮城県 仙台中央警察署(協議、説明)

宮城県 仙台中央警察署(道路使用許可申請)

ちょっと大変でしたが、ユースチャレンジ!コラボプロジェクト(若者版・市民協働事業提案制度)いう制度を活用したため仙台市の方やNPO法人都市デザインワークスの方が手助けしてくださり、なんとか許認可を得て開催できました。何かしら仙台で起こしたいことがある若者はみんなこの制度使ってほしい。

立て看の設置、実はめっちゃ大変だった

会場のユニークな立て看板たちは東北大学立て看同好会の皆さんに設営・展示していただきました。同好会としても、関係者としても、青葉通地下道にこういった立て看板を展示するのは初の試み!

……なので、歩行者の安全を確保した厳重な展示方法を考えなければいけませんでした。東北大学立て看同好会の皆さんも大学内では簡単な設置方法でOKでも、公共空間ではキチキチっとやらねばいけないことを知って驚いていた様子。

 

▲大学内では、紐でがっちり木にくくりつける形式でOKだったとのこと。

そして立て看板の場合は景観や広告関係の条例等の兼ね合いもあるため、開催前は立て看板に関する資料をたくさんの関係者に回覧していただく必要がありました。それにあたり、仙台市職員の皆さんにもご協力いただいたというワケです。God……。

▲地下道-3150では、角にはコーナーガード、下部は重〜い鉄のウェイトで挟んで、柱にしっかり紐で括り付けて倒れないように工夫!連日、東北大学立て看同好会の皆さんも設営に協力してくださいました!変な大人たちによる変な催事のために……。ありがとうね……。

▲おかげで、当日はフォトスポットとしても大人気でした!

▲こちらは、なんと今回のイベントに合わせた描きおろし!NO TATEKAN。

来年あたり、また地下道でお会いしましょう

さてさて、ウラロジ仙台主催で初開催の「地下道-3150」、いかがでしたでしょうか。

「3150」には「最高」「再考」「再興」「サイコ」など多様な意味合いを込めています。少数派、マイノリティは排除されやすいもの。広義としての共生や棲み分け、マイノリティの居場所などを再考するきっかけにもなればとも思っています。

興味を持ってご来場いただいた皆さん、3days皆勤賞で通ってくださった皆さん、こういうのよくわからん!と思っていても通行やアンケートの協力をしてくださった皆さん、ウラロジ仙台によるバタバタ手探り運営についてきてくださった出店者の皆さん。そして許認可まわりで協力してくれた仙台市やNPO法人都市デザインワークスの皆さん。

マジで感謝。Yo。地元は最高。地下道最高!
来年、青葉通地下道でまた会いましょう!