また、キラキラ系まちづくりイベントに潜入?!
2022年は仙台市都市整備局 市街地整備部 都心まちづくり課の無茶なご依頼をきっかけに「陰キャがゼロから考えるまちづくり」シリーズと称し、仙台で起きているまちづくりの動向を追ってきたウラロジ仙台編集部。2023年はご依頼ではなくとも、軽率にまちづくりの話題に関わっていくことに。
今回は2022年11月30日(水)に青葉の風テラスで開催された「U39まち活トーク マチダさんのまち活デビュー」というまちづくりをカジュアルに考えられるワークショップイベントに恐山Rとのちゃが潜入してきました!
※「ゼロまち」シリーズの青葉通編は仙台市都心まちづくり課のご依頼のもと取り組んでおりましたが、今回はイベント感覚でふらっと取材に伺いました。
「U39まち活トーク マチダさんのまち活」とは
今回参加したワークショップは、架空の6名のキャラクターを主人公とし、キャラクター達がそれぞれまちづくり……ここで言う「まち活」を始めるまでの物語を考えるというもの。タイトルにもあるマチダさんも、そのキャラクターの一人です。
まちづくりや市民活動に興味がある、地域のために何か始めてみたい、とお考えの若い世代の方が集まって話し合い、主人公がまちづくり活動を始めるという物語をグループごとに作ります。物語づくりを通して、まちづくりを考えるきっかけとしていただくとともに、より多くの若者がまちづくりに参加できるようにするには何が必要か、みなさんの考えを伺う機会とします。
今回の会場は仙台たき火ティーの聖地!
青葉の風テラスと言えば、青葉通仙台駅前エリア社会実験でもお世話になった「仙台たき火ティー」もここで焚き火をしていましたね!青葉の風テラス=焚き火のイメージが強く、屋外でトークをするのかと思って防寒対策をしっかりして行きましたが、今回は屋内での開催だったのでちょっと安心しました。
18時から焚火しますよ。
仙台国際センター駅上の
青葉の風テラスにて。
参加自由ですよ。 pic.twitter.com/0BDmQEqgC5— 仙台たき火ティー|人と火と対話の場所 (@sendai_takibity) November 25, 2022
はい、グループに別れて〜!
受付と検温が終わり、それぞれカードが渡されました。
参加者はまちづくりに興味があったり、興味分野に地域が紐づいているような大学生が多いようでした。のちゃが入ったグループ③は宮城大学の石田ゼミに通う3人(えーちゃん、むっちゃん、ちーちゃん)+のちゃの4人グループに。加えて、進行サポートで仙台市の職員さんがついてくれました。
そしてなんと、えーちゃんはウラロジ仙台の読者!ありがたい!
ウラロジ仙台の読者の子がいたこともあって、開始時間までの間でK-POPアイドルの話で盛り上がるなど、かなり打ち解けられました。
皆さんにはこれから話し合いをしていただきます
開始時間になり、各テーブルにサポートの職員の皆さんがつき、司会の市民局 市民協働推進課・大住さんが話し始めます。
「ん゛っ、ん!」
「皆さんには、これから話し合いをしていただきます。」
突然のデスゲーム的な導入に会場内がちょっとざわつきましたが、のちゃのツボにはまぁまぁハマりました^^;
「まち活」ってどんなこと?
このイベントで言う「まち活」は、若い世代が、社会や地域をよりよくするために、社会・地域が抱える課題の解決やまちの魅力向上・地域の幸福度向上などに取り組む活動を指します。以下の事例以外にも、様々なものがまち活に値します。
・地域イベント運営
・国際交流活動
・LGBTQ支援活動
・コミュニティカフェや交流イベントの運営・参加
・SNSで地域の魅力などを発信
また、今回考えるまち活物語の主人公となるのは以下の6人。
①樹(いつき)さん:24歳 常勤の勤め人
②聡(さとし)さん:38歳 自営業・会社役員
③優希(ゆうき)さん:19歳 山形県出身 学生
④アインさん:27歳 ベトナム出身
⑤怜子(れいこ)さん:34歳 栗原市出身 2児の母
⑥マチダさん:プロフィール不明
それぞれ年齢・職業・出身地・家族構成・性別の一部だけ決まっています。特例で、マチダさんは出身地も年齢も不明のため、0から設定を考えなくてはいけません。
自己紹介&役割分担♪
開始時間前に話してかなり打ち解けていたはずのグループ③ですが、序盤の自己紹介で衝撃的なことが判明します。全員宮城県以外の東北出身、さらにえーちゃん、グループ③担当の仙台市の職員さん、のちゃは同じ青森県の出身だったのです!驚きながらも、同郷トークで盛り上がりました。
また、グループ内で決める役職はリーダー・書記・盛り上げ役・発表者・タイムキーパーとありましたが、のちゃはリーダーと書記を担いました!
選ばれたのは〇〇さんでした
司会者「それでは、主人公を決めていただきます。前の方にカードが6枚あります。そのカードを各テーブルの盛り上げ役の方に引いていただきます。
グループ③からはむっちゃんが行きました。
ざわ……ざわ……と会場全体もなんとなく緊張した空気に包まれてます。
グループ③は4人中3人が大学生で、「全員が他県出身という共通点があるので物語が作りやすそう」という理由で優希さんがいいねと話していたのです!希望通り、優希さんが当たりました。
優希さんってどんな人だろう?
ということで、私の描いた優希さんがイメージとして選ばれました。中性的な大学生のイメージと話していたこともあり、髪はショートヘア+パーカーとリュックの紐で学生感を増し増しで描いてみました。
私たちグループ③は優希さんについて、まずは次のように優希さんのプロフィールを考えました。
【性別】ボーイッシュ女子
【職業】文系大学生
【部活】バスケ
【趣味】楽器(兄の影響で始めてバンド活動をしている)
【性格、属性】サッパリとしていて女子に人気
【家族】お兄さんがいる
【バイト】ライブハウス
【好きなお店】レコード店
【悩み】普段はボーイッシュだが、可愛らしいものへの憧れがある
【人間関係】友達が多く、性別問わず好きになった人がタイプ
【SNS】インスタを友達に勧められてやってる。
優希さんのまち活スタート
司会者「それでは次に、その主人公がどのようにまち活に参入していくのか考えていきましょう。どうして今までまちづくりをしていなかったのかなども考えてみましょう。」
と言うことで優希さんのまち活の方向性は「イベントの運営」になりましたが、音楽イベントの内容や活動内容を考えていると広がりすぎて、中々まとまりません。
ワクワクドキドキ発表会
グループ①が樹さん、グループ②が聡さん、グループ⑤がアインさんをそれぞれ担当。私たち、グループ③の発表はえーちゃん、サポートにむっちゃんが行きました。
コロナ禍でバイト先のライブハウスが潰れそうになった優希。「コロナ禍でもできるイベントを主催できないか」と考えたのがきっかけ
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最初はライブハウスに来てるバンドを中心にブッキングし、そこから世代を超えていろんな人が参加できる野外イベントに広げていった。友達に教えてもらいながら使っているInstagramで宣伝!
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今後はLGBTQの悩み相談イベントなど、色々なイベントを主催したいと思えるように
〜END〜
続いて恐山さんがいるグループ④の発表です。
グループ④では、栗原市出身 34歳 2児の母の怜子(れいこ)さんが選ばれていました。
そしてイラストは恐山さんのものが選ばれていました(笑)。
発表者も恐山さんのようですが……。
【属性】中高生の子どもが二人いるシングルマザー
【職業】溶接工
【好きなアーティスト】浜崎あゆみ
【趣味】シルバーアクセ、ショッピング
【家族】実家で実母&息子たちと暮らしている
【休日の過ごし方】子どもたちの送迎や部活の応援などでかなり多忙。
【悩み】町内会への参画しにくさや実家での居づらさにモヤモヤを感じている
【SNS】Twitterで愚痴を呟くための子育てアカウントを持っている
そんな玲子も最近では中3の子どもが部活引退して、送迎なども少し落ち着いて休日に自分の時間を少しずつ取れるように。そんな背景から、栗原市から月イチ程度、仙台市内のシルバーアクセづくりのワークショップに通いはじめてみたのがそもそものきっかけ。
↓
ある時、アクセサリーのワークショップを開催している隣のブースから、子育て中のママ同士で悩みを相談しあう会をやっていたのが偶然聞こえてきて……それまでは仙台市内住みのママは特に悩みもなくママ友同士でおしゃれなランチでもしているのだろうと思っていた玲子でしたが、「なんだ、仙台(都会)のママも大変なんだ、ウチらと同じような悩みあるんだ……」と気づきます。
会場内では時々笑い声が聞こえ、和やかな発表時間となりました。
ちなみに、今回のジョーカー役・マチダさんを引いたのはグループ⑥。プロフィールづくりも0からスタートしなくてはいけなかったにもかかわらず、人物像〜まち活を始めるにあたってのエピソードまでちゃんと完成していました。お見事です!
みんなが主人公!「まち活」妄想してみよう
▲金髪でギャル風、勝ち気そう〜な風貌から考えたプロフィールやプロットだったようですね。
まち活と言っても色々な種類の携わり方があって、主人公が別の人に当たっていたらまた違うまち活になっていたと思います。複数人でのお話作りを楽しみながら、地域に関わる上で新しい課題を発見することもできました。「この人はどうやったらまち活に参入できるか」をいろんな視点で考えられましたし、他のグループの発表を聞いて「こういう携わり方があったのか」と知る機会にもなったのは良かったと感じています。
読者の皆さまだったら、どの主人公でどんなまち活をスタートしてみたいですか?ぜひ考えてみてください!そして、ウラロジ仙台公式のTwitterやInstagramにてどんなまち活の物語を考えたか、教えてくれたら嬉しいです。
執筆:のちゃ
編集:恐山R
協力:仙台市 市民局 市民協働推進課の皆様
主人公のプロフィールなどを少し変えてウラロジ仙台編集部内でまち活トークにチャレンジするのも楽しそうです。その内、まち活トーク仙台編集部バージョンも上がるかも…?