【後篇】10月2日(日)青葉通・仙台駅前周辺で「自分」を表現できるランウェイになるイベント『RUN your own WAY』開催!<青葉通仙台駅前エリア社会実験 学生団体「Pompadour」>

前回のおさらい

ウラロジ仙台編集部のShimMyanです。今回の記事は、「陰キャがゼロから考えるまちづくり」(以下、ゼロまち)シリーズのPompadourさんの後篇になります。

まず前篇のおさらいです。青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVEMOVE」でランウェイ企画を行おうとしている東北大学の学生団体「Pompadour」さんのメンバーに、私ShimMyanが取材させていただきました。

ShimMyan
前篇で取り上げた1年生の3人は大変志高くも、その等身大の姿は私たちにも通じるものがありましたね。
らむね
うん。彼らもPompadourの活動を通じて、自分のやりたいことをやっているという感じだったね。組織としてのPompadourの挫折も垣間見ることができて、少しずつ活動に感情移入できる気がしてきた!
ShimMyan
当初のアニメ企画の挫折から今回のランウェイ企画の転換はすごいですよね。ただ、明日(10月2日)に控えたランウェイイベントについてもう少し詳しく知りたいんだよなあ。概略はなんとなく分かったんですが。
S
そうですねえ、お洒落さんだけのイベントではないってニュアンスでしたけど。
ShimMyan
そしたら、そこらへん根掘り葉掘り聞いてきます!おっこらせ

 

「ランウェイ」企画の全体像とは???

ShimMyan:再確認すると、今回Pompadourさんは仙台市が行う『青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVEMOVE」』のなかで、10月2日(日)青葉通EDEN横にて、フリーランウェイ及びファッションショーイベントを企画しているということですね。キャッチコピーは「RUN your own WAY」、コンセプトは「自己実現」「自己表現」とのことですが、そこらへんもう少し詳しく教えてもらえますか。例えば、自身がこのイベントで行いたいと考える「自己実現」「自己表現」とか。ファッションや外見以外の部分での自己実現としての夢や展望も、もしあれば教えてください!


鹿股さん:私は長濱ねるちゃんが好きなので、彼女みたいになりたいなと思ってます。

 

ShimMyan:「セブンルール」(*テレビ番組)に出演されてる子ですよね?確かに可愛らしい子ですよね。

鹿股さん:ちっちゃい頃は田舎の街に住んでいたこともあって、ズボンとか履いてることが多かったんですよね。自分がかわいいキャラじゃないことも自覚していたので、スカートを穿くのはよろしくない、私はズボンを穿くべきだ、という固定観念があって。それで可愛らしいワンピースに対する憧れがあるんです。田舎娘もワンピースが着たいです!

ShimMyan:なるほど、田舎で暮らしていた子どもの頃は着られなかったかわいいワンピースを今こそ着たいと。今回のランウェイ企画って「自己実現」のコンセプトと両軸で、仙台の街中で写真をとってもらい新しい「仙台」を再発見してもらうという軸もありますよね。(宮城県)村田町出身の鹿股さんにとって、仙台市に来る前の「仙台」のイメージってどんな感じですか?

鹿股さん:一番はやっぱり、都会だなぁ、キラキラしてるなぁという感じでした。私が仙台に憧れを持ったのは、街中で仙台一高の応援団の人を見かけたのがきっかけです。一高の応援団の人っていわゆる「バンカラ」スタイルで、ボロボロの学ランを着ているんですよ。その格好で普通に街中を歩いているのを見て、仙台ではああいう格好でも出歩けるんだ、受け入れられるんだ、って感動したんです。それで中学を卒業したら仙台に進学しようと決めました。

ShimMyan:あれかっこいいですよね!!

▲移動時もバンカラスタイルとのこと。鹿股さんは応援に駆けつける途中の応援団を見かけたのかもしれませんね。


磯野さん:私自身は、「自己実現」とは普段抑制されている自分からの開放と捉えています。たとえば、普段から和服を着たいと思っている人が実際に常日頃和服で過ごせているかというと、様々な事情で実現できていない人も多いですよね。したいと思っていても実際には難しいこと、それを叶えるのが自己実現と考えています。

ShimMyan:普段からやりたいけれどもいろんな理由でできないことを、今回の企画を通してやってもらう、それがこのイベントを通して行う「自己実現」ということですかね。


千葉さん:「自己表現」と聞くと、まずはartisticな面を思い浮かべます。他方で社会的な面に目を向けると、いわゆるマイノリティーの人なども自分を偽ったり隠したりすることなく、自己表現・自己実現できることが大事かなと思います。

ShimMyan:確かに自己表現と聞くと、芸術やartist的な要素を思い浮かべがちですよね。ただ今回の企画は芸術的な要素はさほど重要ではなく、一人の人間の自己表現をランウェイ上で可能にするというのがコンセプトなんだと解釈しました!

千葉さん:ところで私ウラロジさんの艶姫さんめっちゃ好きなんですよね!めっちゃいいですよね。 一回会ってみたいです。あと、Sさんがロリィタ服を着ている記事をみました!「めっちゃかわいい〜」と思って見てました(笑)。

ShimMyan:なんと!猫子さんにお伝えしておきます!イベントで対面できたらいいですね!!!!

▲千葉さんイチオシのウラロジ仙台編集部メンバー・艶姫猫子さん。今回の取材後、猫子さんと実際に対面する機会があったとのこと!おめでとうございます。


ShimMyan
ちなみに鹿股さんと千葉さんは先日ウラロジでも取り上げたbar allegroで行われた「MACHITO SENDAI」vol.3にも登壇されています。

▲THE・大学生!って感じでcharmingですね

らむね
二人ともしっかりしながらもどこかあどけなさが残っていて、親近感も感じさせてくれたね!
ShimMyan
ですね〜!MACHITO SENDAI当日は私も冷やかしに行かせていただきましたが、二人とも対談相手の大人に臆せず自分の言いたいことをしっかり自信持って話されているのが印象的でした。私は同じ年の頃、人前で話すなんてできっこなかった身ですが、彼女たちの堂々とした姿勢は「なかなかだなぁ!」とじじいクセェ目線でみていました……。
S
そういえば今回4年生の方にもインタビューしましたけど、その方はどんな感じでしたか?
ShimMyan
それがなかなかの好青年で、Pompadour創設メンバーとしてこの企画への力の入れようを教えてもらいました!

創設メンバーの「ランウェイ」企画に対する思いとは???

実は今回、1年生の3人だけじゃなく、創設メンバーでもある4年生の筒井皓基(つつい・こうき)さんにも話を伺ってきました。

▲おしゃれで男前な理系の筒井さん!たまらん…。              ┌(┌^o^)┐

ShimMyan:まず軽い自己紹介をお願いしていいですか?

筒井さん:理学部の地球惑星化学物質科に通っている、学部4年生の筒井皓基です。隕石の研究とか、はやぶさ2など宇宙系の研究をやっています。めちゃくちゃロマンがあって、それを目指して東北大学に来たんですが、今は一番やりたいことを研究できています。Pompadourには初期から参加していまして、立ち上げメンバーの一人です。進路としては大学院に進学し、なれるのであれば、研究者になりたいと思ってます。なんとか直近の東北大学の院試に合格したところです。

ShimMyan:なんと!Pompadourの初期メンなんですね。団体創設の意図や経緯を教えてもらえますか?

筒井さん:このPompadourという団体は、実は学生が集まって勉強するサークル、つまり、それぞれが勉強したことをoutputするサークルとして作ったのが始まりなんです。でもその活動を始めた後まもなくコロナ禍になって、いろんな学生活動が全面的に止まってしまった。こんな状態ではこれから入学してくる一年生の子が困るんじゃないかと思って、「勝手に大学説明会」というイベントをやったんです。

ShimMyan:か、勝手に大学説明会?勝手に?

筒井さん:そう、勝手に(笑)。自分たちが知っている、大学の面白い・すごい先輩を呼んで話してもらいました。大学生活ってこんなことができるんだ!楽しいんだ!ってワクワクしてほしくて。このイベントを行った後から、学習サロンとしてのサークルではなくイベントを企画・実行していく今の方向性に変わっていきましたね。

ShimMyan:なるほど。その最初のイベントの成功体験がきっかけで、Pompadourさんの方向が今のようなイベント主催型に変わっていったということですかね。

筒井さん:はい。いろんな人が抱えてる問題を楽しいイベントで解決できたら楽しくないか?と思って。実際に動いてみれば案外なんとかなるんだねっていう最初の成功体験もあって、今の方向に落ち着きました。ただ、当時は様々な葛藤がありましたね。みんなで深夜1-2時くらいまで大学に残って議論していました。

ShimMyan:青春ですね……。当初からの経緯はよくわかりました!それを踏まえた上で、今回のランウェイ企画について筒井さんの言葉で意図を教えてください。

筒井さん:半年から1年前くらいに仙台PHOTOコレクションという企画をやったんです。服のレンタルサービスを行っている方とPompadourで考案したもので、参加者に仙台のいろんなところで写真を撮ってもらい、一番いい写真を撮ってくれた方には飲食店でご飯を食べてもらおうという内容の企画です。結果から言うとあんまりうまく人が集まらなかったんですが……コンセプトとしては、コロナ禍で外出ができない中でも外に出ておしゃれを楽しんでもらおう、というものでした。今回のランウェイ企画はそれに自己表現という部分が加わった、ある意味バージョンアップしたようなものだと思っています。個人的には「仙台PHOTOコレクション」のリベンジだという気持ちもあって、今回の企画にはすごく情を持って臨んでいますね。

ShimMyan:なるほどですね。筒井さんはその中でどんな役割をされているんですか?

筒井さん:企画力やデザインなどは他の子たちの方が全然できるんですが、僕自身は企画全体の方向性がぶれないように引っ張っていきたいと思ってます。今4年生の僕よりも後輩が前に出て色々やることの方が大事なので、僕は支える立場でいたいですね。

ShimMyan:メンター的な役割ですね。後輩の皆さんの道標になっていくという感じでしょうか。

活動を見守っていた仙台市職員さんからも応援コメントを貰いました

仙台市・颯田さん
私の場合は皆さんのミーティングやプレゼンに同席していた際など「出来る学生だな~自分となんでこんな違うの?同じ人間?」と感じていましたが……。どんな人にも悩みやいろんな側面があるものですね。
ShimMyan
我々も取材をしているうちに分かってきた部分です。颯田さんから、Pompadourさんへ激励コメントお願いします!
仙台市・颯田さん
当初企画していたアニメで地域を盛り上げるイベントは様々な大人の事情で実現できませんでしたが、ランウェイで「自己実現」「自己表現」への想いをおもいっきり表現してきてください!それが仙台の未来、街づくり、街の「ひととなり」につながります。そして周りの大人は、若者の活動を応援しましょう!温かく見守ってくれ~!という気持ちです。

2022年10月2日(日)、青葉通〜仙台駅前周辺がランウェイに!

改めまして、今回はウラロジ仙台編集部が青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVEMOVE」でランウェイ企画「RUN your own WAY」を行う東北大学の学生団体「Pompadour」さん及びそのメンバーである4人の方に取材させていただきました。

「RUN your own WAY」では2022年10月2日(日)、10:00-17:00の間EDEN横でランウェイを展開します。カジュアル、民族衣装、コスプレなどなど……様々な衣装コンセプトのもとショーが実施される他、ショーとショーの合間にはフリーランウェイタイムが設けられ、テーマに関係なく誰でもランウェイを歩くことができます!

ファッションショーのタイムテーブルや企画の詳細については、PompadourさんのHPも確認してみてください。

ShimMyan
青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVEMOVE」は今回のPompadourさん以外にも様々な団体が色々参加していて、盛況のようですね。
らむね
んだね〜。仙台駅前の利活用については交通のことや情勢もふまえて様々な意見があるのが現実。でも、それを受け止めつつ、こういう実験的な試みも大事だよね。
ShimMyan
ですね!私も明日行ってみます!皆さんもぜひ青葉通仙台駅前エリア社会実験「MOVEMOVE」ならびに、明日10月2日(日)開催のPompadourさんらが企画したイベントRUN your own WAYに行ってみませんか!?明日はウラロジ編集部も絶賛現場入りし、楽しんできます!
らむね
ShimMyanくんはスーツに白衣でしょ?ワイはデュエルディスク持って青葉通をバトルシティにする。
ShimMyan
えっ……検討しておきますw  決闘(デュエル)!!


▲Pompadourの皆さん、明日は頑張ってくださいね!ウラロジ仙台一同、応援しております。

 

 

取材・執筆:ShimMyan
編集、制作等サポート:S
撮影:恐山R
取材協力:Pompadourの皆さん
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