大沼です。
昨年・2024年8月に開催した「青葉通にまつわる理不尽なクイズ大会」でのこと。
【青葉通で遊ぼう!】読者の皆さんと青葉通にまつわる理不尽なクイズ大会やってみた
企画参加者の一人である東北大学 動く会・佐々木さんが「路上での遊びのアイデア」としてこんなことを仰りました。
「青葉通のあたりの、歩行者信号機が青いうちに3つの横断歩道を全て渡りきれたら面白いですよね!」
なにそれ!そんな事できるのか?それを聞いた時の衝撃は1年経っても忘れることができませんでした。もしそれが実現できるなら面白いに違いないと思い、ついに本人の許可とご協力を得て企画にしてしまいました!
歩行者信号機が青いうちに3つの横断歩道全部渡りたい!!
〜ルール説明とコース紹介〜
今回は旧さくら野前の交差点にある歩道信号から青葉道地下道入口までを青信号のうちに歩きます。赤信号で止まってしまうとアウトです。ルールはたったそれだけです。
旧さくら野前の信号をスタート。(ポイント1)
歩道を挟んで
2つ目の信号を渡る。(ポイント2)
また歩道を渡る。
3つ目の信号を渡る。(ポイント3)
ポイント3を通過すると、
青葉通地下道入口に到着し無事ゴール。
まずは大沼の方でそれぞれ細かいデータを集めて、AIにも相談しながら図にまとめました。
実施にあたって集めたデータは、以下です。
- 信号が青くなっている時間
- 青が点滅する時間
- 信号が赤くなっている時間
- 次の信号に向かうまでの距離と時間
このデータ集めにはウラロジ仙台編集部メンバーであるかいさんと、のちゃさん(2025年8月編集部卒業)に当時ご協力いただきました。
〜佐々木さんとの再会と検証〜
〜佐々木さん、お久しぶりです!〜
私は、佐々木さんと集合して間もなく、衝撃的な事実を告げられます。
大沼:佐々木さん!今日はよろしくお願いします!下調べもしたんですけど、けっこう難しそうなんですが大丈夫でしょうかね?
佐々木さん:よろしくお願いします!青信号で渡りきるのは簡単です!私はその方法を使って実際に信号を通ることもありますから!
実はもうすでに、佐々木さんは旧さくら野前から青葉通地下道入口までの歩道を青信号で渡りきる術を活用しているそうです!
大沼:なんと!
佐々木さん:とにかく今から実践してみましょう。僕は信号が通りやすい最適解を持っていますから。この機会に信号が青のうちに渡る方法をたくさんの人に知ってほしいので、今回の記事でたくさんの人に広めてほしいです。
大沼:分かりました!
〜検証開始〜
★ポイント1〜2
佐々木さん:信号が青になりましたね!それでは早速渡っていきます。少し走りますのでしっかりついてきてくださいね!
大沼:え、もう渡るんですか!?
佐々木さん:もう渡ります。大沼さんはタイムや距離を計測して情報を集めてらっしゃいましたよね。でも計算をしなくても可能です。情報を集めて計算することも大切なのかもしれませんが、私は感覚で掴むことが大切だと思います。この道を何度も使っていると信号の変わるタイミングはなんとなく感覚でわかってくるんですよ。
ポイント1の信号を渡ると、ポイント2の信号は赤だったので、小走りで調節をします。ポイント2の信号が青になったところで佐々木さんは小走りのギアを上げていきました。私は必死に佐々木さんについていきます。
★ポイント2〜3
佐々木さん:少し加速します!ポイント2で走らないと、ポイント3で渡ることができず、青信号に間に合わず止まってしまいます。
大沼:ゼェゼェ!(あれ、結構これきつい運動じゃね?佐々木さん!速いよ!運動不足な奴にはつらいよ!ちょっと待ってよ!)佐々木さんは疲れないんですか!?
佐々木さん:私は動く会というサークルに所属しており、以前は岩手県平泉の中尊寺というところまで歩いたことがありますから※。このくらいのことは平気です。
※Googleマップ上での計算では、仙台駅から中尊寺を直線で結ぶ距離は約85Km。徒歩分速80mと仮定すると17時間以上かかるらしい。
85キロ(km)の距離は徒歩だと何時間・何分かかる?どれくらいかかる? https://share.google/n4E7h4XromzFJvP9Z
大沼:ゼェゼェ。佐々木さんって何者なんだ…。佐々木さん:私は信号で止まってしまうことが嫌なんです。止まってしまうと体が再び動き出すためにエネルギーを消費してしまう事が無駄だからです。それが長距離を歩くとなると尚更大事になってくるのです。
大沼:信号で止まることでエネルギーをより消費してしまうなんて。言われてみればそうかも。
★ポイント3からゴールへ佐々木さん:さて、これで信号は止まらず渡りきれましたよ!あとは地下道入り口までゆったり歩くだけです!
大沼:ゼェ、め゙っちゃ、走りましたねェ゙、ゼェゼェ。
佐々木さん:しかし、なぜ我々はこんな事をしているのでしょうか?青葉通地下道に行くのにわざわざ信号なんか渡らなくても、クリスロードのような信号機のない通路を渡ったほうがスムーズに行けるはずなのに。
大沼:そうですね。信号で止まらず進むとなると信号のリズムに合わせて調節して走ったりしないといけなくなりますからね。佐々木さんが、効率的に信号を渡ることに対してゲーム性を感じて楽しんでらっしゃるからではないですか?
佐々木さん:うーん、どうなんだろう?でも赤信号で止まるストレスを減らしたいという気持ちはあるので、それを解決しようとしているからなのかもしれません。私は何をするにしても仮説を立て、試行錯誤をして効率を考えています。こうして道を歩くときでも、ゲームをやるにしてもそうなんです。道路を速く渡るための最適解を自分で求めたいのかも。
大沼:トライアンドエラーをして反省と改善を繰り返すなんて、そんなことができる人はなかなか居ないと思います。
佐々木さん:そうかな?ところで、大沼さんがクリスロードを使わずに信号渡るのはなぜですか?
大沼:佐々木さんが2024年のウラロジ仙台企画のイベントにお越しくださった時に「信号を止まらず渡る企画とかどうですか」とポロッとおっしゃっていた記憶があって、そのことがずっと忘れられないくらい衝撃を受けたからです。「複数の信号が青いうちに全ての横断歩道を渡れたらロマンがあるなぁ、面白いだろうなぁ」と感じたからかな?
佐々木さん:その理由を大沼さんの言葉でもっと具体的に突き詰めるのも面白いでしょうね。
そんな事を話しているうちに、あっさりゴールに着いてしまいました!
証拠映像↓
これで企画は成功です!やったー!
しかし!ゴールしたその直後、佐々木さんから更に衝撃的な事実を告げられます。佐々木さん:ちなみに、今来たルートを逆に進む事も出来ます。やってみますか?
大沼:えぇ!?そんなことできるんですか!?ぜひぜひ!
(佐々木さんって何者なの?)
佐々木さん:しかし、帰りは少し厄介ですよ?先ほどよりもさらに速く走る必要がありますからね。僕が思うに、歩道信号は仙台駅から青葉通地下道にかけて変わるんです。先ほど渡った方向(旧さくら野前から青葉通地下道入口まで)は信号が変わる流れに沿っているので比較的簡単に渡ることが可能だったのですが、逆に進むとなると信号が変わる流れに逆らうことになるので難しいです。
大沼:え!それってとても難しそう。可能なんですか?
佐々木さん:可能です。実証済みですから。
大沼:実証済み!?凄すぎる。
なんと、今回のコース(旧さくら野前から青葉通地下道)を逆向きに進むことになったのです。
〜裏検証開始〜
★ポイント3〜1
佐々木さん:良いですか?この信号が青になったら結構本気で走ります。ついてきてください。
大沼:佐々木さんが本気を出していなかった先ほどの検証でもついていけなかったです。大丈夫かな?
佐々木さん:さて、青になりました!走りますよ!大沼:うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!(佐々木さん速ェ!待ってくれェ!)
撮ってるカメラもブレブレ。正面を写す余裕もないくらい必死に走りました。佐々木さんが速すぎて追いつけません。しかし何とかギリギリ渡り切ることに成功します。
★ポイント2〜1佐々木さん:走り切りました!もう本気では走らなくても大丈夫です!旧さくら野前の信号はまだ赤ですので、小走りして調節しましょうか。
大沼:ゼェ、ゼェ、ゼェゼェ。疲れた!
1回の挑戦でなんとあっさりゴール!裏検証もクリア!
佐々木さん:もう僕たちはこの道なら青信号で渡りきれるはずです。
大沼:そうですね!感覚をつかめた様な気がします!
佐々木さん:それは良かった!
こうして私は行きと帰り、つまり旧さくら野前から青葉通地下道へと向かう行きと、青葉通地下道から旧さくら野前への帰りの両方を青信号で渡りきることに成功しました!
というわけで、今回の企画は無事に終了!
しかし、ここで佐々木さんからある提案をいただきました。
佐々木さん:ここで掴んだコツを別の場所で活かすことができれば、大沼さんもきっとパターンを見つけることができるはずです。その検証も記事に加えてみてはいかがですか?
大沼:そうですね。せっかく記事にするなら自分で検証してみたいです。なんとかやってみます!
佐々木さん:せっかくなら大沼さんがよく使う仙台の道路での検証が良いと思いますよ。
大沼:分かりました!それなら1箇所思いつく場所があります!そこで検証してみます!
佐々木さんのご提案に非常に納得したため、次回からは番外編。わたくし大沼が1人で歩道信号のパターンを見つけることにします。続編にご期待ください!(正直自信無いけどネ。助けて佐々木さん。)
検証日:2025年8月22日
検証協力:動く会・佐々木さん