花です。年が明けた!と思ったらもう桜が舞い散ってる……時の流れの早さを感じますね。
さて、2022年は青葉通仙台駅前エリア社会実験などの話題に触れてきたウラロジ仙台。特集を組んで振り返ってみると、「JR仙台駅前の青葉通周辺は秘めているポテンシャルって、めちゃ高いのでは!?」と気づきました。
そこで、2023年度からは「青葉通周辺の企業の裏話やおもしろポイント」に着目し、勝手に社会科見学を行なっていきます!青葉通はオフィスビルが立ち並んでいますしね。
▲藤崎百貨店の外観(画像提供:藤崎百貨店様)
あの頃のワクワク、もう一度味わいたい……なんなら誰かと一緒にワクワクしたい……
そうだ!なら編集部の皆でやればいいんじゃん!!
という訳で……藤崎の「回るお菓子売り場」で500円以内に収まるおやつを買おう選手権開催!
【おやつは500円までよ】藤崎の「回るお菓子売り場」でおやつを買おう選手権ルール
- 1人ずつ量り売りのお菓子を自由に選ぶ(5分間)
- 会計が500円になるようにする
- 一番500円に近い金額だった人が優勝!
今回計量及び会計を担当して頂くのは店長の佐藤さんです!
佐藤さんには選手権後にラウンドの詳しいお話を伺わせて頂きます!まずは懐かしい気持ちになっていただき、大人げない大人たちを温かい目で見守ってください。
最初に挑戦するメンバーはのちゃさんです!
ラウンドを今回初めて利用するのちゃさん。一体どんなお菓子をチョイスするのでしょうか?
▲実はこの足形べっこう飴、右足・左足両方の形があるんです!
▲ポップコーンやヤングドーナツ、大ぶりなものが多いけど予算分かってる!?ちなみに、うさぎのお面はのちゃさんお手製です。
わりとボリューミーな感じがしますが、計量にどれくらい影響するでしょうか…?
二人目は花!
幼い頃に一番町近辺に住んでいたこともあって、藤崎のラウンドを利用していたのが本当に懐かしい。今回、久しぶりのラウンドでのお買い物に浮かれています。
余談ですが、以前量り売りの「スウィートファクトリー」で好きなだけお菓子を袋に詰めたら合計金額がおよそ4,000円になり、家族の顔を青ざめさせた経験があります。
▲顔を隠しての撮影だった為、「それで前見えてる!?」と確認されましたがばっちり見えています。
▲最後にジョジョ4部ファンにはお馴染みの「たべっ子どうぶつ」をチョイスして終了!
最後の挑戦者はらむねさん!
▲こちらの金太郎クッキーは量り売りではなく、単品で180円。
ここで全員に計量&お会計へ
トップバッターののちゃさんは…
246gで615円!
▲のちゃが購入したお菓子一覧
そして二番手の花は……
190g 475円!
▲花が購入したお菓子一覧
最後はらむねさん!
123g 307円
そしてここに単品180円の金太郎クッキーを追加することで
487円に!!一番500円に近いぞ!
▲らむねが購入したお菓子一覧
という訳で、
優勝は…らむねさん!!
ひとしきり盛り上がった所で、売り場の店長である佐藤さんにお話を伺いました!
ラウンドの店長・佐藤さんへインタビュー
ー藤崎の回るお菓子売り場「ラウンド」の歴史を教えてください。
佐藤さん:回るお菓子売り場というものは昭和50年に出店されたもので、当時はフロア中央の広いエリアに配置されていた花形の売り場だったようです。
藤崎のリニューアルに伴い、現在のエリアに2台配置され稼働しています。
私が入社した当時には既にこの配置でしたね。
ー他の都道府県の百貨店などでラウンドの引退宣言がありました。宮城で唯一残るこちらのラウンドが現在まで長く稼働出来ている秘訣はあるのでしょうか?
佐藤さん:こまめなメンテナンスが行われていることですね。機械自体が古くなっており、修理する為の機械を取り寄せる必要があるなど、メンテナンスを担当される方は大変そうです。また、売り場の方でも定期的に清掃を行い、埃などの除去も徹底しています。やはり精密機械なので。
ー売れ筋の商品はありますか?
佐藤さん:キャンディーを選ぶ方が多いですね。特に「足形べっこう飴」が一番人気で、他には「ライオネスコーヒー」「いちごみるく」もよく出ます。
季節商品ですと、秋冬限定で出しているチョコレート、夏場だとゼリーが人気です。
ー佐藤さんがラウンドで働いてきて印象深いエピソードはありますか?
佐藤さん:お客様がラウンドを通った時に一番多く聞く言葉が「懐かしい」なんです。特にライオネスコーヒーを手に取った方は懐かしそうにしています。私よりも年配の方が「子供に買ってあげたんだよね」とおっしゃっていたこともありました。
コロナ禍前の時期には「夏休みの町内会やお祭りで使いたいので1つ300円の詰め合わせを包んで作って欲しい」と依頼を受け、何百個と作ったこともありましたね。
クリスマスシーズンも特に忙しく、お会計と品出しを延々と繰り返したりと大変でした。
ー地方の商業施設やお店は「まちづくり」や「地域連携」というものも今後大事になってくると思いますが、百貨店の立場からできそうなことはありますか。
佐藤さん:青葉まつりや仙台七夕祭り、定禅寺ストリートジャズフェスティバルといった地元のイベントの際に、藤崎を訪れたお客様がたまたまラウンドを見かけてお買い物をされ、それがきっかけでまた利用して下さる、ということも多いのでその時の縁を大事にした接客を心掛けたいです。
ー佐藤さんご自身もラウンドでのお菓子の購入経験はありますか?
佐藤さん:もちろんあります!私が利用していた時代は正に花形でしたし、エンド―チェーン(現・EBeanS)で買っていました。
ーエンドーチェーンにもあったんですね!
佐藤さん:はい、以前は長町のザ・モールにもありました。今までお店で働いていた歴代の先輩達に聞くと、仙台三越や丸光※といった百貨店にもあったそうです。
※丸光:かつて宮城県仙台市を本拠として福島県、岩手県、青森県にも展開していた現在のさくら野百貨店のルーツの一つにあたる日本の百貨店
ー以前は様々な場所にあったんですね!改めて藤崎のラウンドの貴重さが分かったので、感慨深いです。最後に藤崎を利用されるお客様へのメッセージをお聞かせ下さい。
佐藤さん:ラウンドの数は全国でも少なくなっていまして、宮城でも、もう藤崎にしかないので是非足を運んで頂きたいです。量り売りではありますが、1個からでも購入が出来るので気軽に利用出来ます。また、ラウンドではイベントや季節商品に力を入れており季節ごとに商品が変わっていますのでその違いにも注目して下さい。
ラウンドで買い物を楽しもう!
今回久しぶりにラウンドで買い物をしていて感じたのは「懐かしさ」そして「自分自身が好きなものを好きなだけ取れる自由と楽しさ」でした。
以前に比べてお家時間が増えた方や、テレワークを継続中の方々も、気分転換にラウンドでお菓子を買っておやつに食べてみてはいかがでしょうか。
執筆:花
協力:藤崎百貨店様、ラウンド店長・佐藤様
撮影:恐山R、のちゃ、花
藤崎百貨店外観画像提供:藤崎百貨店様