トリセツ第2期、スタート
読者の皆様、こんにちは。編集Sです。
これまでウラロジ仙台では、「トリセツ」と題して、編集部メンバーの人となりを紹介するインタビュー記事をアップしてきました。
我々編集部にも親しみと関心を持っていただくきっかけになればと始めたこのコーナー。メンバー全員一周しちゃったし、もう畳んでもいいかな……自分の締切減るし……とも思いましたが、これからはもう少し狭く深く、それぞれの好きなものを掘り下げていく連載をスタートすることになりました。
初回のテーマは……B級映画!
今回は「B級映画」というテーマで、編集部メンバーの好きなタイトルを各々持ち寄ってもらいました。なぜかというと私と編集長がB級映画を好きだから。
ザ・ベビーシッターシリーズ(恐山R推薦)
年齢制限:R16+
視聴サービス:Netflix
※こちらは続編である『ザ・ベビーシッター キラークイーン』の予告編です。
推薦者コメント:一言で言うと、カルト宗教風味のホームアローン。コメディホラー。同じくカルト宗教をモチーフにした『ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』、『ウィッカーマン』などを視聴した後に見ると、あまりの温度差に風邪を引くこと間違いなし。『ザ・ベビーシッター』そのものは割とホラー成分が高めなんですが、続編の『ザ・ベビーシッター キラークイーン』に関しては謎の回想シーンが挟まれる、メタ表現の多用などマックG監督の遊び心全開で、もうあまりのクソさに抱腹絶倒です。というのもマックG氏、『チャーリーズ・エンジェル』の監督でもあるので、あのふざけたノリがそのまま『ザ・ベビーシッター キラークイーン』に反映されているような感じです。
デッド寿司(恐山R推薦)
視聴サービス:Prime Video、U-NEXT、FODプレミアム
推薦者コメント:寿司がゾンビみたいに襲ってくるという前代未聞のヤバ・邦画です。寿司職人の修行がとんでもないこと、寿司がバイオウイルスによって凶暴化すること……。これ、いきなり海外の方に観せたらトラウマになってしまうかもしれません。正直これ以上説明しようがないのですが、ぶっ飛んだ設定とアクション&コメディが好きな人は楽しめるはずです!
ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE(艶姫猫子推薦)
年齢制限:PG12
視聴サービス:U-NEXT、d-TV
推薦者コメント:映画なのに主人公の川島省吾役として出演する劇団ひとりは何も聞かされていない、しかも全編アドリブ!更にモニタリング中の音声も本編に入っているという斬新さ。劇団ひとりの内面のナルシストさから出る名言も良いが、即興でその場に合わせられる演技力もすごい!キスを我慢するって簡単なようで難しい。
夕方のおともだち(花推薦)
年齢制限:R18
※予告でも結構ちゃんとSMプレイが映るので、苦手な方は注意です!
視聴サービス:Prime Video、U-NEXT
推薦者コメント:「B級映画」のニュアンスを頭で理解してるけど心で理解出来てないマンなので、今回はチネラヴィータとか仙台フォーラムとかの小規模サイズの映画館で観た映画の中からチョイスしました。山本直樹先生の同タイトルの漫画の実写映画です。原作でも地方特有の閉塞感が描かれてますが、実写によってよりその空気が伝わってくるのがなんかいいんですよね。SMが題材で結構グロテスクだったりエロティックな描写もありますが、興奮を駆り立たせることを目的とせず、癒しと切なさみたいなものを感じさせてくれる作品です。主演の村上淳さんの演技の良さは勿論ですが、相手役の菜葉菜さんの演技の再現度の高さにも注目して下さい。
ブレードランナー(のちゃ推薦)
視聴サービス:Prime Video、U-NEXT、Hulu
推薦者コメント:B級映画とは言えないですが、大好きな作品なので紹介させていただきたく!原作は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』という小説。製作陣の中でエンディングが決まらず初期段階からエンディングが4つあった。その後ファイナルカットとして5つ目のエンディングができてます。2019年をイメージして作られていて1982年台の未来想像図としても考えられる。作中には日本語も出てくるので洋画が少し苦手な方でも親しみやすい作品だと思う。アンドロイドと人間の関係性の変化もすごく面白い。その続編として作られ2017年に公開された『ブレードランナー2049』も別作品のようで繋がっているのが面白いのでおすすめです。こちらは「もしかして自分は人間じゃなくてアンドロイドなのでは…?」と考えさせられるような場面も多いです。
國民の創生(ShimMyan推薦)
視聴サービス:VideoMarket
推薦者コメント:言わずと知れた、アメリカ映画史に残る金字塔なんですが、今は人種的な理由で見られないグリフィスの映画ですね。今の映画の技術がふんだんに使われていて、完成度が高いのです。あらすじはまぁ、文化性が高いかつ大変発火性の高いもので、アメリカは保守派のバイブル的な……。
……なんか全然B級じゃなくない?
編集部メンバーが教えてくれた映画を紹介してきましたが……あれ?なんかおかしいな。よく見たらどれもこれも全然B級じゃない。
編集長はしっかりB級映画をピックアップしてくれてますが、他の皆さんが挙げてくれたのはなんか全然、ちゃんとしてる。全部良い映画なのはもちろんだけど……なんか……あれ……
ちょっと変わった趣味を持ってる人が多いはずの弊編集部でもこんな感じってことは、もしかしてB級映画観てる人ってマジで少ないんでしょうか。なんかめちゃくちゃ寂しくなってきた。そもそもこのままじゃB級映画成分が少なすぎる……というわけで僭越ながら、最後に私の好きな映画をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
シャーク・ショック
視聴サービス:Rakuten TV(レンタル)
カンフー・ヨガ
視聴サービス:U-NEXT、Abema、Hulu
ニンジャ★チアリーダー
視聴サービス:Prime Video(レンタル)
次回は私利私欲に走らずもっと良いテーマ考えます
B級映画をテーマにしたわりにはそんなにB級な話が出なかったトリセツ第2期初回、いかがでしたか?
個人的には、B級映画という狭い括りではなくて、もっと広い範囲で「好きな映画」について話してもらえばよかったなと反省しました。人類、もっとB級映画を観てるもんだと思い込んでいた。『スノーシャーク/悪魔のフカヒレ』みたいに、ホームビデオみたいなカメラワークと微笑ましい合成のサメとカップルから死んでいくテンプレの流れを楽しめる映画をいっぱい紹介してもらえると思ってた……。
※『スノーシャーク/悪魔のフカヒレ』はPrime Videoで観れます。
今回の反省点をふまえまして、次回以降はもうちょっと広範かつメンバーが本領発揮できそうなテーマを考えていきます。この度は私利私欲に走ってしまい大変申し訳ありませんでした。
リクエストがありましたらウラロジ仙台TwitterのDMまで
実はウラロジ仙台、もともと「同じようなものが好きな人どうし、つながっていけたらいいな」みたいなことを考えて記事制作やらイベント開催やらに取り組んできました。
先日行われたメディフェスせんだい2023で公開収録されたラジオでも、その辺の話をちょこっとしています。編集長のトリセツでも話してたけど、最終的には「村」をつくっていきたいんですよね。
というわけで!トリセツ第2期では、ウラロジ仙台編集部が好きなもの、面白いと思うものを読者の皆様にシェアしていきたいと思います。もし誰かのセンスに共感できたら、他の記事も見てみてね。
編集部メンバーに聞いてみたいこと、語ってほしいテーマなどございましたら、ウラロジ仙台のTwitterアカウントからぜひDMでご連絡ください。「トリセツのテーマについて」と冒頭に記載いただけると大変うれしいです!
制作協力:編集部のみんな
執筆・編集:S